|
||||||||||||
| 1 2 3 次のページ | ||||||||||||
| 戦略的調達の重要性 | ||||||||||||
|
企業活動の中で、販売原価を下げる選択肢の1つとして、調達コストを抑えることが考えられる。その策として、具体的に調達部門では「安いものを買う」「安く売る業者を選定する」という原価低減の着眼点に立って活動していることはいうまでもない。 それらの施策として、サプライヤとの「強力な交渉力」や量的なディスカウントによる「集中購買」といったものがあげられる。このような施策は戦略的に進める必要がある。 つまり、重要なのは企業がサプライヤとの関係を強化し、その関係をマネジメントしていく戦略的調達である。これは、設計から購買・調達に至るまでのすべての業務において、統合的に改善するための仕組みのことである。この戦略的調達によって企業はサプライヤと理想的な関係を構築し、業務プロセスの改善と原価低減を実現することが可能となる。 |
||||||||||||
| 戦略的調達の施策 | ||||||||||||
|
通常の企業活動の中で、調達コストには様々なものが存在する。図1は調達コストの発生領域の例とそれに付随する原価低減の施策の関係である。 では、これらの原価低減の施策について、以降で詳しく解説する。 |
||||||||||||
| 仕入れ先の集約化 | ||||||||||||
|
従来の調達アプローチでは、調達者の個々のスキルに基づいて、個別交渉で原価低減を実現している状況が散見された。したがって、品目や仕入れ先に対して濃淡のない施策、例えばディスカウントなどの施策が採用されていた。 しかし、競争の激化によってこれまでのようなアプローチでは目標達成が難しく、品目や仕入れ先の特性に応じて、メリハリをつけた施策を立案・実施する取り組みが必要となってきている。 品目や仕入れ先の特性に応じた調達戦略を立案していく際には、図2に示すような購買ミッションのマトリクス分析(PMM:Purchase Mission Matrix)という手法を用い、「購買金額」と「供給リスク」の高低(品目特性)を利用した4象限のマトリクスを作成して、品目をそれぞれマッピングし、戦略の方向性を決定する方法がある。 ![]() 図2:品目・仕入れ先の特性に応じた調達戦略立案の考え方 それぞれの項目において、その具体的な施策の立案と実行を進めていく。購買ミッションのマトリックスにおいて、「購買金額」とはコストへのインパクトを示すものでトータルの購入金額で評価する。一方、「供給リスク」とは供給時のリスクを示すもので、他の調達先発掘の可能性や供給の安定度、設計/品質への影響度、供給チャネルの複雑さなどで評価する。 |
||||||||||||
|
1 2 3 次のページ |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||



