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TomcatをLinuxへインストールしよう!(パッケージ管理システム編)

2007年10月9日(火)
羽倉 敬

パッケージ管理システム(yum)を用いたインストール

TomcatをLinuxへインストールしよう!(圧縮アーカイブ編)」では圧縮ファイル解凍によるTomcatのインストール方法を解説しました。今回はパッケージ管理システム(yum)を用いたインストールを解説します。また、TomcatをOS立ち上げ時に自動的に起動させる方法についても解説します。

パッケージ管理システムについては、下記の記事に詳しく説明していますので、こちらもあわせてご参照ください。

いまさら聞けないApache〜Webサーバ構築のキソ
第2回:Apacheをインストールしてみるのは難しくない

注意〜インストールの前に〜

実際に公開WebサーバとしてTomcatを利用する場合は、root権限でTomcatを実行しないようにしてください。万一rootで実行しているTomcatに侵入された場合、システム全体への無制限のアクセスを許すことになってしまいます。Tomcat用のユーザアカウントは、Tomcatの実行に無関係なファイルやディレクトリへのアクセス権限を持つグループのメンバとしないようにしましょう。

Tomcatのインストール

yumを用いることでTomcatのダウンロードとインストールが一括して行えます。ではrootでログインし、次のコマンドを実行します。



# yum install tomcat5 tomcat5-webapps tomcat5-admin-webapps

今回はTomcatのバージョンに「5」を指定しています。「tomcat5-webapps」にはTomcatのデフォルトページも含まれるので、動作確認のため一緒にインストールしておきましょう。tomcat5-admin-webappsを指定すると「balancer(負荷分散装置)」 がインストールされます。

Tomcatのインストール先

主要なTomcat関連ファイルのインストール先を以下の表1に示します。


関連ファイルのインストール先 概要
/usr/share/tomcat5 tomcat5以下はbin以外、シンボリックリンクになっています。
/etc/sysconfig/tomcat5 このファイルを編集することで、Tomcatの使う環境変数や、JVMのヒープサイズを設定することができます。
/etc/tomcat5/tomcat5.conf/ 同上。どちらが優先されるかは環境によります。
/etc/rc.d/init.d/tomcat5 システムサービスの用のスクリプトです。直接実行することもできます。
/var/lib/tomcat5/catalina.out 標準出力と標準エラー出力をリダイレクトしたログが記録されます。
表1:yum(rpm)インストールされるTomcat関連ファイル

/usr/share/tomcat5以下のシンボリックのリンク先は下記のコマンドで確認できます。



# ls -l /usr/share/tomcat5

またパッケージ管理システム(yum)によるTomcatインストールの詳細は次のコマンドで確認できます。



# rpm -ql tomcat5

JVMの設定

yumインストールを行った場合、Tomcatの依存関係でGCJ(GNU Compiler for Java)が入っており、yumでインストールしたTomcatはデフォルトでこのGCJを使用する設定になっています。JVMをSunのJREに変更したい場合は/etc/sysconfig/tomcat5(注2)を編集します。



※注2: /etc/sysconfig/tomcat5と同等の設定項目を持つファイルに「/etc /tomcat5/tomcat5.conf」があります。Tomcatの起動スクリプト「/etc/init.d/tomcat5」はこの両方から環境 変数などの設定を読むようになっていますが、どちらが優先されるかは環境に依存するようです。筆者の環境では/etc/sysconfig /tomcat5の設定値が優先されました。

そこで下記の部分を修正します。



JAVA_HOME="/usr/lib/jvm/java"
↓
JAVA_HOME="/usr/java/jre1.5.0_12/"

Tomcatの起動と終了

yumでインストールした場合は/binディレクトリ以下にstartup.shなどのスクリプトがありませんが、Tomcatはサービスとして登録されています。そのため次のコマンドでTomcatを起動できます。



# /sbin/service tomcat5 start

動作確認

Webブラウザで「http://localhost:8080/」にアクセスし、Tomcatデフォルトぺージ(図1)が表示されれば、Tomcatが動作しています。


Tomcatデフォルトぺージ
図1:Tomcatデフォルトぺージ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

Tomcatの停止

yumでインストールした場合は次のコマンドでTomcatを終了します。



# /sbin/service tomcat5 stop
株式会社ビーブレイクシステムズ

千葉大学法経学部卒業。大学時代よりオープンソースに興味を持ち、オープンソース専業ベンダーのビーブレイク システムズに入社。現在に至る。また、現在は社内技術サークルの中心メンバーとして日々提案・啓蒙活動を行う。座右の銘は「自らが求めてつくらなければ、 自身が求めるものはできない」

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