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はじめに
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皆さん、こんにちは。ビーブレイクシステムズの益原です。
今回はEclipse Test and Performance Tools Platform(Eclipse TPTP)を使用したログの分析について解説します。
分散型アプリケーションでは様々な形式でログが出力されます。問題が発生した時、その原因を探るのに複数のログを分析する場合もあると思います。
このような場合はそれぞれのログの形式を熟知していなければならず、形式の異なるログをタイムスタンプなどで関連づけるのは手間のかかる作業です。
Eclipse TPTPではログを共通基本イベント(Common Base Event)という形式に変換して分析します。これにより異なる形式のログを単一のフォーマットで検証することができます。
また変換したログ同士をタイムスタンプやIDなどで相関させることができるため、形式が異なるログでも容易に関連性を見い出だせます。さらに症状データベースという問題に対する対処法を定義するXMLのデータベースを使用すれば、原因の特定や対処法を決定する作業が軽減されます。
Eclipse TPTPを利用してログを分析するには表1にあげる2通りのケースが考えられます。
- 共通基本イベントフォーマットでログが出力されるように、アプリケーションを修正する
- アプリケーションは修正せずに、既存のログを共通基本イベントフォーマットに変換する
表1:ログを分析する方法
今回はEclipse TPTPに用意されているサンプル・プロジェクトを使用して、表1にあげた2の方法でログの分析を行います。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 益原 祐介
Javaスペシャリスト
九州大学文学部卒業。在学中は考古学の研究、遺跡の発掘作業を行う。その後、情報システムに興味を持ちビーブレイクシステムズに入社。徹底した社内教育によりJavaエンジニアとなる。現在は社内技術レポートの執筆や技術雑誌への寄稿を行い、社内の技術力の向上に貢献。
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