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| これからのシステム構築プロセス | ||||||||||
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システムが複雑・多様化し、環境変化や技術革新により短命化した今日においては、これまでのような経験則に頼ったシステム構築のやり方では対処できないケースが増えている。 システム構築は、建物の建設などと比較して「エンジニアリング(工学技術)」の導入が不十分といわれる。システム構築におけるエンジニアリングとは、「システムの開発・保守にあたって、科学的に裏打ちされた理論・方法・ノウハウを適用すること」である。システム構築における理論・方法・ノウハウとは、以下のようなものがある。 |
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表1:システム構築における理論・方法・ノウハウ
組織としてシステム構築のプロセスを標準化し、測定、改善するには、米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が開発した、ソフトウェア開発プロセスの評価モデル(能力成熟度モデル)であるCMM(Capability Maturity Model)などが参考になる。 多くの企業では、主要業務領域のシステム化は一巡したといってもよい。これからのシステム構築は、事業やサービスの創造や情報活用支援といった戦略的領域をサポートするための新規システム構築と、従来の業務効率化のために構築された既存システムの拡張・再構築が大半を占めることになると思われる。 したがってこれからのシステム構築では、既存のシステム資産をできる限り再利用することにより、システムの品質、コスト効率、実現スピードを向上させることが求められる。ここで既存システム資産の中には、ハードウェア、ソフトウェアだけでなく、モデル・仕様・アルゴリズム・データなども含まれる。 これからのシステム構築プロセスは、企画して開発して本番稼動させればそれで完了ということにはならない。その後の保守、再利用のための調査、そしてあらたな再構築にむけた企画という一連の流れを、システムのライフサイクルとして捉える必要がある(図1)。 |
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| システム構築プロセスの革新ポイント | ||||||||||
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システム構築において、各プロセスの革新ポイントは、図2に示す通りである。 |
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