情報処理推進機構、「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版」を公開

2024年11月15日(金)
 情報処理推進機構(IPA)は11月13日、国内におけるデータスペースの普及と推進を目的とし、「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版」を公開した。

 「データスペース」とは、国境や分野の壁を越えた新しい経済空間、社会活動の空間のこと。近年、主に欧州で注目されている概念。国や組織を超えてデータを連携できるルールや仕組みを整備し、これまで以上に「多種多様」で「信頼性のある」大量のデータを利用できるようにすることで、新しいサービスの創出や、既存サービスの高度化を目指すことを目的としている。

 今回公開された「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版」は、データスペースの利用手順として8フェーズの全体像をプロセス図で示した上で、データをサービス展開などの事業に活用したい読者を「データ利用者」、データを提供したい読者を「データ提供者」として定義し、それぞれのタスクを明示している。また、経営層・CDOや事業部門、IT部門が果たすべき役割も明確化し、各章の冒頭で、タスクを主導すべき担当者や関与の度合いをイラストで示している。今回の第1.0版ではまず「データ利用者」向けのタスクを先行して詳述しており、「データ提供者編」は、近日公開予定となっている。

 「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版」は、Webサイト(PDF)から入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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