AWS、サーバレスコンピューティング向け軽量仮想マシン「Firecracker」をOSSとしてリリース
2018年11月29日(木)
Amazon Web Services(AWS)は11月27日(現地時間)、サーバレスコンピューティング向けの軽量仮想マシン「Firecracker」をオープンソースソフトウェアとしてリリースした。
AWSは従来はサーバレスサービスを、ユーザごとに専用インスタンスを割り振って提供してきた。しかし、これらのサービスの規模拡大に伴い、収容効率やセキュリティに関して見直しが必要となっていたという。今回発表された「Firecracker」は、KVMを利用した新しい仮想化技術。仮想化されていない環境では、軽量のマイクロ仮想マシン(microVM)を数秒で起動することができ、従来のVMで提供されているセキュリティとワークロードの分離と、コンテナに伴うリソース効率性を向上する。セキュリティに関しては、複数レベルの分離と保護を使用し、攻撃を最小限に抑えることができる。
また、リリース時点で125ミリ秒 (さらに2019年に高速化予定) でmicroVMを立ち上げることができ、一時的なものや短命のものを含む多くの種類のワークロードに適している。メモリ消費はmicroVMあたり約5MiBであり、同じインスタンス上で、さまざまなvCPUとメモリ構成を持つ数千のセキュアなVMを実行できる。
Firecrackerは、GitHubから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
[関連リンク]
プレスリリース
その他のニュース
- 2024/12/25 プログラム言語「Ruby 3.4.0/3.4.1」リリース
- 2024/12/25 Apple Silicon向けの「Fedora Asahi Remix 41」リリース
- 2024/12/24 「PHP 8.4.2」リリース
- 2024/12/24 Arch Linuxをベースとした「CachyOS」の2024年12月版リリース
- 2024/12/23 システム管理者向けライブLinuxディストリビューション「Grml 2024.12」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- AWS、サーバレスコンピューティングサービス「AWS Lambda」への機能追加を発表
- クラウドコンピューティングソフトウェア「OpenStack 14.0(Rocky)」リリース
- クラウドコンピューティングソフトウェア「OpenStack 14.0(Rocky)」リリース
- Amazon EC2を管理コンソールから操作してみよう
- プライム・ストラテジー、実行時間3ミリ秒台、秒間1000リクエストを実現するWordPress実行環境「KUSANAGI」を発表
- ホスト型とハイパーバイザー型の違いは何?VMware vSphere Hypervisor の概要
- インフラの構成管理を自動化するTerraform入門
- Open Infrastructure Summitで注目を集めるKata ContainersとStarlingX
- VMware vSphere 6の新機能と用途
- 開発者必見! Windows Server&SQL Server 2016テクニカルガイド―IT提案セミナーレポート