KDDIとDelta Networks、最大3.2テラビットのパケット転送が可能なOSSを活用したルーターの開発を発表
2019年3月26日(火)
KDDIとDelta Networks(DNI)は3月22日、最大3.2テラビットのパケット転送が可能なオープンソースソフトウェアを活用したルーターの開発に成功したと発表した。
次世代移動通信システム「5G」の導入にあたり、ルーターにはさらなる大容量への対応が求められている。近年、ハードウェア制御に関するオープンなAPIが公開されており、パケット転送情報をハードウェアに反映させることが可能となっており、今回、KDDIとDNIは省電力やコスト効果の向上と大容量のパケット転送を可能とすることを目的に、OSSを活用しハードウェアにパケット転送情報を保持させ、ハードウェア上でのパケット転送処理について開発を行った。
今回発表されたルーターは、OCP準拠のハードウェア上にOSSやオープンAPIを活かしたパケット転送制御ソフトウェアによる情報連携が可能となっており、コスト・ユーザーインターフェース・運用の観点における有用性が期待できるとしている。KDDIは、今回開発したルーターの機能拡充を進め、商用ネットワークへの導入に向け検証するほか、OSSのコミュニティへの貢献を通じて、大容量かつ高品質なIPネットワークの実現を目指すとしている。
(川原 龍人/びぎねっと)
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