小田急電鉄、既設の駅構内カメラの映像を活用して深層学習技術の応用によりホームから線路への転落を自動検知するシステムの運用を開始
2020年4月3日(金)
小田急電鉄は4月1日から、小田急線経堂駅と祖師ヶ谷大蔵駅において、既設の駅構内カメラの映像を活用してホームから線路への転落などを自動検知し、駅係員に発報する「転落検知システム」の運用を開始すると発表した。本システムは、パナソニックシステムソリューションズジャパンと連携して構築したもの。パナソニックの画像解析と深層学習技術を応用し、駅構内カメラの映像をリアルタイムに解析し、線路への人物の転落などを検知した際に駅事務所内の係員へ発報通知する。既に、2019年12月より両駅でカメラごとの検知エリア(ホーム端から線路)の設定や、人物と列車の区別するための事前学習を実施しており、ホームから転落した人物やホーム端に一定時間留まった触車の恐れがある人物を検知した際は、駅務室内の専用端末にアラートを出すとともに、カメラ映像を表示するという。
同社は、中期経営計画において鉄道の「先進的な技術による高度化」を掲げており、今後も安全性の向上に取り組み新たな技術導入などにも積極的に取り組んでいくという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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