クラスキャット、OpenStack Havana/OpenNebula 4.4拡張のプライベートクラウド新製品を発表
クラスキャットは11月25日、企業の情報システム部門や中堅/中小企業(SMB)が容易にクラウドシステムを導入・活用する事を可能とする、オールインワンなプライベートクラウドソリューション「ClassCat Cloud」シリーズの新製品2種「ClassCat Cloud Datacenter Edition v1.0」及び「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.4」を2013年12月から提供開始することを発表した。
「ClassCat Cloud Datacenter Edition v1.0」及び「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.4」は、ホスト1台から構成可能なプライベートクラウドソリューション。ベースとなる仮想化技術は、Linuxが標準装備しているKVMハイパーバイザを利用している。動作環境はデファクトスタンダードなRed Hat Enterprise Linux 6、または、コミュニティ版CentOS 6に対応している。
IaaSクラウド基盤には、「ClassCat Cloud Datacenter Edition v1.0」ではOpenStack最新リリースのHavanaを採用し、「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.4」では OpenNebula最新版4.4を採用。いずれもフリーでオープンソースなクラウドソフトウェアスタックで、インストールや設定、さらには仮想ネットワークの構築を容易にする独自のツールキットも用意しているため、導入やセットアップの手間もかからない。
クラウド基盤の拡張機能として「リソース監視モニタ」「パケット監視モニタ」を標準装備する。「リソース監視モニタ」は、クラウド上の仮想マシンや計算ノードのリソースを時系列的に監視することが可能で、CPU、メモリ、ディスクストレージ、ネットワークなどのリソースを仮想マシンごとに時系列的にグラフ表示することができる。グリッド技術を利用した監視モニタのため、面倒な設定は一切不要。「パケット監視モニタ」は、IPパケットベースのネットワーク監視モニタで、全てのネットワーク利用状況を記録し、NoSQLデータベースに保存する。大規模データ処理技術を活用して様々な角度から解析し統計情報もレポートするので、セキュリティ上大きな役割を果たすだけでなく、「内部統制」の目的としても利用可能。
「Enterprise Edition」についてはさらに、独自のJava実装のWeb 管理ツールも装備している。OpenNebula 4.4が提供する機能を包括的に直感的な操作でブラウザから一元管理することが可能。
仮想アプライアンスについては、動作検証済みの各種アプリケーションが「ClassCat Cloud Ready プログラム」により仮想アプライアンスとして提供されるので、企業におけるプライベートクラウドの導入が容易になっている。また、大規模分散データ処理用のHadoopクラスタ自動構築ソリューションの提供も併せて開始する。
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