ITホールディングスグループのTIS株式会社は、経済産業省が公募した“平成25年度「産業技術実用化開発事業費補助金(ソフトウェア制御型クラウドシステム技術開発プロジェクト)」”に採択され開発した、クラウドオーケストレーション・ソフトウェア『CloudConductor(クラウド コンダクター)』のα版を、オープンソース・ソフトウェア(OSS)として3月25日に公開したことを発表した。
『CloudConductor』は、クラウド上に構築するシステムに対して、「耐障害性向上」や「性能向上」、「災害対策」といった信頼性、可用性、保守性に関わる非機能要求を自動的に配備・設定・管理(オーケストレーション)することが可能なソフトウェア。
本ソフトウェアは、OpenStack、Chef、Zabbix、RubyなどのOSS技術を要素技術として活用している。『CloudConductor』自体もオープン仕様およびOSSとしてα版から広く公開することで、エンタープライズシステムの“暗黙知”として蓄えられてきた方式設計に関するノウハウを“形式知”として共有する“エコシステム”の構築を目指している。
TISは、『CloudConductor』を継続的に開発していき、将来的には、システム基盤構築の短縮や標準化による品質向上を実現する“システムのレディメイド化ソリューション”や“オーケストレーションシステムパッケージ”などのコア技術として活用していく予定とのこと。