OSSの開発フレームワークである「Drupal」(ドゥルーパル)の普及活動を続けてきたDrupalビジネスコンソーシアム準備委員会は9月2日、「Drupalビジネスコンソーシアム」の正式発足を発表した。国内の企業システムが抱える課題やITシステム構築の状況を、Drupalの普及を通じて解決・変革することを目標としている。理事長には小薗井 康志氏が就任し、賛同する企業などと引き続き国内の企業に向けてDrupalの普及を促進していく。
Drupalは欧米諸国やアジアでは評価が高く、幾つかのOSS PaaSの中核として採用されてるという。米国のホワイトハウス(アメリカ合衆国大統領府)やNASA(アメリカ航空宇宙局)の事例が有名で、Amazon Web ServicesのMarketplaceなどでの提供もスタートした。
Drupal本体に付随して流通する約2万個の追加機能群(Module)を活用することで、必要なソフトなどをゼロから開発・検証する手間などが省け、素早い新規システム構築と、変化に応じたシステム修正を可能にし、企業システム構築の汎用化を容易にする。その一方で、日本市場においては、いまだ多くの企業システムで独自に一から開発する手法が主流。市場の変化への素早い対応やグローバル市場とのビジネス連携など、企業システム構築の手法がビジネスの可能性を阻害する要因になるケースも発生しており、今後の企業システムの大きな課題にもなっているという。
設立に合わせて、国内外のDrupalやOSS PaaSの動向も含めた説明会の開催を予定している。
【Drupal ビジネスコンソーシアム説明会 第1回】- 日時:2014年9月9日(火) 14:30~(受付開始 14:00)
- 場所:サイオステクノロジー株式会社 東京都港区南麻布2-12-3 サイオスビル3F
- 定員 30名
- 主催 Drupal ビジネスコンソーシアム
- 協力 サイオステクノロジー株式会社
- プログラム:
御挨拶:DBCJ理事長
賛同企業からの御挨拶:サイオステクノロジー社
OSS PaaS:Drupal を取り巻く市場動向:DBCJ副理事長
Drupal の概要説明(デモ付き) Drupal7からDrupal8へ
Q&A - 参加申し込みは以下のサイトで受け付けている。 http://kokucheese.com/event/index/211360/