GMOリサーチ、DIY型リサーチシステム「GMO Market Observer」に、モニターの回答率を高精度に予測する独自エンジン搭載
GMOインターネットグループのGMOリサーチは9月10日、インターネット調査に必要な機能を一元化したDIY型(セルフ型)リサーチシステム「GMO Market Observer(オブザーバー)」に、アンケートモニターの回答率を高精度で予測する独自のエンジン「Accurate(アキュレート) Prediction(プレディクション) Engine(以下、APE)」を新たに搭載し、アジアのマーケッター向けに提供開始した。
これにより、「GMO Market Observer」を利用してアンケート調査を計画・実行するクライアント企業は、誤差の少ない回答率予測をもとに適切なアンケート配信数を決定できるため、調査結果の質の向上が期待できる。
アンケート調査においては、あらかじめ設定した対象者の属性や条件によって、アンケートにおける「有効回答の回収見込み数」」(=信頼の置ける調査データに必要な回答の回収予測)が変動し、調査結果の信頼性やその後のスケジュールに影響を及ぼすこともある。そのため、アンケート調査後に商品開発/広告宣伝等の実施を予定しているクライアント企業からは、アンケートの対象者を設定した時点で、より精度の高い「有効回答の回収見込み数」を把握し、質のよい回答を期間内に回収することが求められる。
リサーチ会社による調査の場合、定期的にモニターに対して実施しているアンケート回答率調査の結果に加え、アンケート内容や質問数で左右されてしまう回答率を、経験豊富なオペレータが自身の経験で補い算出しているため、高い精度で「有効回答の回収見込み数」を把握することができる。しかし、通常のDIY型リサーチシステムの場合、クライアント企業が独自に「回答回収見込み数」を予測しなくてはならない。
そこでGMOリサーチは、こうした課題を解決するべく、DIY型リサーチシステム「GMO Market Observer」において、オペレータが対応するレベル同等の精緻な回収設定が可能な予測エンジン「APE」を開発し、搭載した。
GMOリサーチが開発した予測エンジン「APE」では、各アンケートモニターの過去半年間の回答結果を全て分析し、個人単位での回答率の計算が可能。分析する回答履歴は数百万モニター・数億レコードに及び、このビッグデータを処理するために並列分散処理技術「Hadoop」を採用している。
「APE」による回答率予測には、以下の特徴がある。
- 過去半年間のモニター・アンケート・回答の全てを分析対象にしており、統計誤差が生じにくい。
- 週次で分析を行っているため、常に最新の回答率予測である。
- モニター個人の回答率を保持しており、誤差の影響なく適切な配信を行える。
これにより、「GMO Market Observer」でDIY型のアンケート調査を行うクライアント企業は、精度の高い「有効回答の回収見込み数」を把握できるため、回答の質の向上が見込めるだけでなく、正確な開発・宣伝スケジュールを立てるたてることが可能となる。
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