日本オラクル、ビッグデータ、モバイル活用を支援する最新クラウドプラットフォームを発表

2015年7月28日(火)

日本オラクルは7月23日、クラウドアプリケーションをシンプルに構築、拡張し、ビッグデータやモバイルの活用を支援するオラクルのPlatform as a Service (PaaS)である「Oracle Cloud Platform」(オラクル・クラウド・プラットフォーム)に新しいサービスを追加したことを発表した。

「Oracle Cloud Platform」の利点は、新規アプリケーションの構築や既存アプリケーションの拡張を行える一方で、アプリケーションを変更せずに既存のオンプレミスのワークロードをシンプルにクラウドに移行できること。また、ユーザーエクスペリエンスおよび生産性の向上、データの管理と分析、アプリケーションの迅速な開発、テスト、導入、オンプレミスとクラウド間の連携、豊富なビジネス情報の活用とユーザー間のコラボレーションが可能になる。

「Oracle Cloud Platform」の新しいサービスは以下の通り。

  • 「Oracle Database Cloud - Exadata Service」
    「Oracle Exadata」の強力な性能をクラウドで利用できるようにする。このサービスを利用することで、ミッションクリティカル環境で稼働している「Oracle Exadata」のようなオンプレミスの本番データベースと同じ機能、パフォーマンス、可用性を持つ「Oracle Database」をクラウド上で実行できる。クラウド上に導入される「Oracle Database」は、オンプレミスで導入されている「Oracle Database」と互換性を持つため、クラウドへのスムーズな移行のみならず、ハイブリッドクラウド環境の構築も可能。
  • 「Oracle Big Data Cloud Service」、「Big Data SQL Cloud Service」
    企業がビッグデータを取得、管理できるように、HadoopおよびNoSQLデータベース上のさまざまなワークロードを実行するための高パフォーマンスでセキュアなプラットフォームを提供する。「Oracle Big Data Cloud Service」は「Big Data SQL Cloud Service」と組み合わせることで、業界をリードするオラクルのSQL実装をHadoopやNoSQLにまで拡張し、クラウド上で総合的なビッグデータ管理システムを実現できる。
  • 「Oracle Integration Cloud Service」
    クラウド環境およびオンプレミス環境のオラクルや他社製アプリケーション間の連携をシンプルに実行する。事前構築済みの連携機能やベストプラクティスの推奨を通じてアプリケーション同士の連携を実現する。「Oracle Integration Cloud Service」は、使いやすさを求めるビジネスユーザーの要件と定評の高い「Oracle SOA Suite」のミッションクリティカル基盤を組み合わせた、シンプルで直観的なアプリケーション統合を提供する。
  • 「Oracle Mobile Cloud Service」
    企業におけるモバイル環境をシンプルにすることを目的に、バックエンドシステムの複雑さを解消する。次世代のMobile Backend as a Service (MBaaS) である「Oracle Mobile Cloud Service」を利用することで、モバイルアプリの迅速な開発と展開を行えるだけでなく、エンタープライズグレードの強固なクラウドインフラストラクチャを提供する。開発者はモバイルアプリの連携、モバイルAPIやセキュリティなどを気にせずにあらゆるデバイス上で実行できるモバイルアプリを迅速に開発、提供できる。さらにビジネスユーザーはモバイルアナリティクス機能により、モバイルアプリの利用状況を把握し、個々の利用に最適化できる。
  • 「Oracle Process Cloud Service」
    IT部門の手を借りずにプロセス管理アプリケーションの自動化を実現するための機能をビジネスユーザーに提供する。「Oracle Process Cloud Service」は、コードを記述することなくクラウド上でプロセス自動化プラットフォームを提供し、ビジネスプロセスのライフサイクル管理、正常なプロセスとSLAに関する知見を取得できるようにする。モバイルワークフローを提供し、手動プロセスを自動化し、SaaSアプリケーションをカスタマイズすることができる。
  • 「Oracle Archive Storage Cloud Service」
    長期保存が必要なアプリケーションとワークロードのためのストレージを提供する。「Oracle Archive Storage Cloud Service」は、企業財務記録、医療、医薬品アーカイブ、文化財コンテンツ、保険記録、マスターデジタルフィルムなど、アクセス頻度が少ない大規模データに適している。このサービスは、企業利用を想定したSLAを保証しており、オラクルおよび他社製バックアップ/アーカイブ/管理ソフトウェアと統合された業界標準のAPIを使用して、アーカイブされた文書やデータにアクセスできる。

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