リアルグローブ、プラットフォーム構築のためのフレームワーク「EDO」をオープンソース化
2015年7月1日(水)
リアルグローブは、総務省「先導的教育システム実証事業」のプラットフォーム機能に採用されている、パーソナルデータをはじめとした様々な機密性の 高い情報を複数のサービス間で管理・共有するためのフレームワーク「EDO(エド)」をオープンソース化したと発表した。
今日、社会の情報化が進み、タブレットやスマートフォン、ウェアラブルデバイスなどの情報端末から、日常的に、様々なサービスやアプリケーションを利用するシーンが増えてきた。それらのサービスやアプリケーションでは利用者に関する情報(パーソナルデータ/ライフログ)を取り扱うものも数多く存在する。
EDOは、分散管理されたシングルサインオン(SSO)レイヤーにサービス連携機能を付加することで、パーソナルデータ/ライフログを利用者自身が管理し本人同意に基づいてサービス間で安全に活用することを可能にする。これによって、サ ービス提供者ごとにサイロ化された、パーソナルデータ/ライフログを個人の下に統合し、安全に、広く活用できるプラットフォームを実現できる。
従来の仕組みでは、ユーザー認証を提供するただ1つの組織にパーソナルデータを集約し、その組織の仲介の下でデータを共有するか、属性と呼ばれる小さなデータのみの共有にとどめるか、もしくはデータ単位での意思確認をせずにデータを融通させてきた。EDOは、組織の異なる複数のユーザー認証サーバーが存在するSSO環境においても、サードパーティー製サービス同士が、任意のパーソナルデータを本人同意に 基づいて共有することを可能にする。
EDOには、その他に以下の特徴がある。
- 全ての構成要素はHTTPベースのAPIを持つコンポーネントとして部品化してあり、必要に応じて実装を交換することができる。ShibbolethやOpenID Connectなどの従来技術と柔軟に組み合わせて拡張可能なものを目指している。
- EDOは、主要な構成要素としてパーソナルデータストア(PDS)の概念を取り入れている。PDSとは、個人のデータを本人が管理し、家族や友人、サービス事業者と自由かつ安全に共有して活用できるようにする仕組み。
- EDOのリファレンス実装である「edo-toolkit」も併せてオープンソース化している。
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