連載 [第81回] :
  週刊VRウォッチ

VRで物体を「持つ」ことも?グローブ型デバイスを研究中のOculus

2018年4月16日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

今回は先週報道されたニュースの中から、AR関連のニュースを3つ、VR関連のものを1つ取り上げました。中でも、Oculusが手がけているというグローブ型デバイスについては要注目です。このグローブ型デバイスは、グローブ内でワイヤーを制御するなどし、ハプティックフィードバック、すなわち手の関節の曲げに圧力をかけることによって制限し、物を持った時の感触を再現しています。

このハプティックフィードバックを表現したグローブは、exiiiの「EXOS」などが挙げられます。また、構造はこれらと大きく異なりますが、H2Lの「UnlimitedHand」も、ハプティックフィードバックを表現したデバイスです。

触覚を表現したこれらのデバイスが普及すれば、VR内でのインターフェースなども触覚で再現されることを前提としたものに置き換わることになるでしょう。もちろん、今までVRの活用が考えられていなかった分野にも大きな影響が予想されます。今後の発展に期待が膨らむニュースでした。

VRで指を使うために Oculusもグローブ型デバイスを研究中

Oculus社が2016年に申請した特許が先月、米国特許商標庁から公開されました。今回公表された2件の特許は、手の動きを動的に制限することで、あたかもその場に仮想の物体があるかのような感触を提供するものです。手の甲に取り付けられたアクチュエータを用いて、グローブ内でワイヤーを制御したり、人工腱を制御することで手関節の曲げを制限し、ハプティックフィードバックを表現する手法が提案されています。

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VRで指を使うために Oculusもグローブ型デバイスを研究中
http://www.moguravr.com/oculus-vr-glove/

Leap Motion、新型ARデバイスのプロトタイプを発表 オープンソースで公開へ

米Leap Motion社は、開発中のARデバイスのプロトタイプを電撃発表しました。「Project North Star(北極星)」と名付けられたこのプロジェクトは、デジタルな世界と物理世界の融合を目指しています。

まずLeap Motionは、このプロジェクトをARヘッドセットのプロトタイプを作ることから始めました。パーツには次世代のVRヘッドセットの部品を使用しているとのこと。片目あたり1600×1440ピクセルの解像度のディスプレイを搭載し、描画頻度を表すフレームレートは120fpsで駆動、100度以上の視野角(水平)を実現しています。そして、縦横180度の広い領域で、ハンドトラッキングセンサーが搭載されています。

Leap Motionはこのシステムを「これまで誰も見たことがない、どんなデバイスとも異なるもの」としており、自信を覗かせています。

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Leap Motion、新型ARデバイスのプロトタイプを発表 オープンソースで公開へ
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ソーシャルVRアプリ企業が760万ドル調達、ARも導入へ

ソーシャルVRアプリ「vTime」を提供するvTime社は、シリーズAラウンドとして760万ドル(約8.1億円)の資金調達を行いました。vTime社は今回の資金調達により、グローバル展開の加速や製品開発、そして今年後半に予定するARの導入を進めるとしています。

vTimeは他のソーシャルアプリのように会話したり、アプリ内で友人を探したりできるほか、2Dや360度の写真をシェアできることが特徴です。

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ソーシャルVRアプリ企業が760万ドル調達、ARも導入へ
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スマホと使うARヘッドセット クラウドファンディングは99ドルから

スマートフォンを挿し込んで使うモバイルVRヘッドセットは、その手軽さからVRの普及に一役買ってきました。同じようにスマートフォンを使うARヘッドセットがクラウドファンディングサイトのIndiegogoに登場し、資金を募っています。

資金調達を実施する製品は、米国のJean Helfenstein氏を中心に開発されたモバイルARヘッドセット「Ghost(ゴースト)」です。

スマートフォンを装着するところまではVRヘッドセットと同じですが、違うのはその使い方です。ゴーグルをのぞきこむのではなく、ヘッドセット下部に付属する、透過性のバイザー部分を見ます。このバイザー部分に、現実世界に重ねて映像が投影されています。

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スマホと使うARヘッドセット クラウドファンディングは99ドルから
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