OpenStack専門カンファレンス「OpenStack Days Tokyo 2018」開催 / 「Cloud Native Days Tokyo 2018」同時開催

主催者: 
日本OpenStackユーザ会 / OpenStack Days Tokyo 2018実行委員会
日時: 
2018年8月2日(木) 00:00 から 2018年8月3日(金) 00:00
会場: 
ベルサール東京日本橋

銀座線・東西線・浅草線「日本橋」B6番出口直結

基調講演は、OpenStack Foundation / Cloud Foundry Foundationと、
NTTドコモ、トヨタなどがクラウド先進事例を紹介
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◆ 基調講演
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初日の基調講演(両イベント共通)では、OSFのExecutive Director のJonathan Bryce (ジョナサン・ブライス)氏が、OSFの昨今の変化や今後の展開、コミュニティの最新情報などについてご講演いただきます。また、Cloud Foundry FoundationのExecutive DirectorであるAbby Kearns(アビー・カーンズ)氏に、“Cloud Native”がもたらすフレキシビリティ、オープンソースソフトウェア / オープンインフラストラクチャの役割についてご講演いただきます。(8月2日10:10~10:50)

◆ クラウド先進事例 基調講演
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クラウド先進事例をご紹介する基調講演として、顧客の行動を分析し、音声を通じて必要なサービスや情報を最適なタイミングで提供する「AIエージェント基盤」などをAWSで構築し、運用しているNTTドコモのイノベーション統括部 秋永和計氏が登壇。大量の顧客情報を使用するシステムをクラウドに置くというセキュリティ課題を乗り越えながら、自社システムでは不可能だった新サービスの迅速な立ち上げ/クローズ、柔軟な運用メリットなど、革新的な可能性を手に入れた経緯や今後の展開を、「NTTドコモの雲の上に浮かぶAIエージェント戦略」と題してご講演いただきます。また、エッジコンピューティングの適用分野として最も注目される自動車業界では、インテリジェントな車両制御、リアルタイムデータを用いた地図生成、クラウドによる運転支援など、コネクテッドカーによる新たなサービスが検討されています。トヨタIT開発センターのプリンシパルアーキテクトである大西亮吉氏から、「Automotive Edge Computing」のユースケースと要件と題して、トヨタ、インテル、NTTなどにより創設されたコンソーシアムの取り組みと併せてご紹介いただきます。(8月2日11:30~12:10)
※ 「NTTドコモの雲の上に浮かぶAIエージェント戦略」の詳細はAI/ ディープラーニング/HPC トラックで紹介されます(8月2日16:55-17:35)
※ 「Automotive Edge Computing」の詳細はコンテナ技術トラックで紹介されます(8月2日13:50-14:30)

さらに、インド政府やテレコム業界などでOpenStackを推進し、FIWARE基盤としてOpenStackを活用した「FIWARE Lab Node」開設など活動の場を広げているNEC Technologies India(NECTI)から、Kubernetes、FIWAREなど周辺のコミュニティを取り込んだ、最新のインフラストラクチャについて事例を交えてご紹介いただきます。(8月2日10:50~11:30)

◆ 注目のテーマトラックとトレーニング
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DevOps(開発・運用連携)、NFV(ネットワーク仮想化)、AI / ディープラーニング、HPC (ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)、IoT / エッジコンピューティングなど、多様なテーマをカバーしています。
プログラム詳細、および最新情報は以下をご覧ください。
http://openstackdays.com/program/

◇コンテナ トラック
 マルチテナント環境のKubernetesによるGPU演算基盤技術検証
 KDDI株式会社 プラットフォーム技術部 上村 真也氏/和田 雄太郎氏
ディープラーニングやAIで活用されるGPUは、環境構築が技術者の負荷になり、大規模導入では調達コストが課題となることから、KDDIは、開発者や研究者がGPUを容易に利用できる共通基盤としてKubernetesを用いGPU演算基盤技術の検証を実施。リソースの効率的利用のため、プロジェクト毎にクラスタを分離するのではなく、1つのクラスタを複数テナントで利用するマルチテナント環境でのスケジューリングについて、また、センシティブな情報を共通クラスタで安全に利用するためのストレージやネットワークのQoSについて、検証結果が発表されます。(8月3日16:55~17:35)

◇Edge / NFV トラック
オープンなNFVインフラの実状と5Gでの期待 (パネルディスカッション)
 日本電気株式会社 SDN/NFVソリューション事業部 壬生 亮太氏
 KDDI株式会社 モバイル技術本部 次世代ネットワーク開発部 宮本 元氏

 ソフトバンク株式会社 コア&トランスポート技術本部 三上 紘輝氏
 株式会社NTTドコモ ネットワーク開発部 中島 佳宏氏
NFVインフラとしてOpenStackおよびオープンソースをどう活用しているのか、NFV導入が進められる中で開発・検証・運用といったシーンでどんな変革がおこっているのか、5Gに向けた研究開発でのオープンなNFVへの期待はどのようなものか。KDDI、ソフトバンク、NTTドコモのキャリア3社が現在どのような取り組みを行っているかを様々な視点で紹介します。(8月3日13:50~14:30)

◇AI/Deep Learning/HPC トラック
TensorFlowとCloud MLで広がる、現場で使える機械学習
 グーグル合同会社 Google Cloudチーム 佐藤 一憲氏

Googleが開発したオープンソースの機械学習ライブラリTensorFlowは、2015年の公開以来、機械学習の“民主化”を推し進める原動力となり、さらに、GoogleのクラウドサービスCloud Machine Learning(Cloud ML) Engineとの組み合わせで、ディープラーニングの恩恵を低いコストで手軽に活用できる環境を提供。これを活用し、きゅうり仕分け器を自作したきゅうり農家、中古車オークションのサービス向けの画像認識システム、食品工場における不良品検出など、ビジネス現場での事例が紹介されます。
(8月2日17:50~18:30)

◇Dev/Ops/PaaS トラック
「作りこまない IoT 」を実現するクラウドネイティブな IoT システム構築
 株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト 松下 享平氏

離れた場所にあるモノや、現場で起こっているコトをデジタル化できる IoT は、その活用方法や成果を初期段階で正確にイメージするのが困難であり、試行錯誤をしながらゴールを探っていきますが、システムを作りこんでしまうと「試行錯誤が許されない IoT 」となってしまいます。PaaS / SaaS において「作りこまない、利用する」という考え方に基づく試行錯誤が可能な IoT システム構築をご紹介いただきます。
(8月3日13:50~14:30)

◇イベント期間限定 特別トレーニングプログラム
Cloud Native関連のトレーニングサービスを提供する各社が、速習ワークショップ、ハンズオントレーニングなど、イベント期間限定の特別プログラム(各90分~2時間コース)をイベント参加者向けに無料で提供します。
【8月2日】
・日本マイクロソフト:
Azure Container Services for Managed Kubernetes (AKS) ハンズオン
・ミランティス・ジャパン:
基礎から始める!コンテナ技術入門
【8月3日】
・富士通:
Cloud Foundryではじめるクラウドネイティブ・フロントエンド開発
・レッドハット:
Ansibleによる IT Automation 速習ワークショップ

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