Facebookがディープラーニング技術をオープンソースに、商用OpenStackの強化、IoT用Ubuntu Core、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
成人式、大学入試センター試験と、1月の大きなイベントが終了し、ようやく日常に戻りつつあるように思います。オープンソース界隈も日常に戻りつつあるようで、さまざま新しいニュースが出始めました。
注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。
Facebook、ディープラーニング技術をオープンソースに
米国Facebook社が推進する人工知能プロジェクト「Torch」のディープラーニング(深層学習)モジュールをオープンソース化しました。今回オープンソース化する技術の中で最大の目玉となるのは、たたみ込みニューラルネットワークの学習を高速化するGPUレイヤーコードで、最大23.5倍という飛躍的な高速化を実現しています。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35059155/)
レッドハット、商用OpenStackのエコシステムを強化
2014年5月に発表されたOpenStackアライアンスパートナーからの支援サービスに、今回新たに11社のテクノロジーパートナーからのリファレンスアーキテクチャが追加されました。これにより、ユーザ企業でのOpenStackの検討と導入が、迅速かつ低コストに実施できるようになるようです。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150119_684283.html)
NTTドコモ、ドコモメール用OpenStack Swiftによるクラウドストレージ導入
「ドコモメール」の利用者が急増し、クラウド型メールサービスへの移行に伴ってサーバで保管するデータ量も増加しているという状況に対応するため、論理容量の合計が6.4ぺタバイトのクラウドストレージを用いたインフラが構築されました。このクラウドストレージは、「OpenStack Swift」をベースにNTTデータが開発したもので、他のクラウドサービスにも適用していく予定のようです。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2015/01/16/023/)
オープンソースがけん引するソフトウェア定義ストレージ
ソフトウェア定義ストレージ(SDS)は、はハードウェアから独立したストレージサービスを提供できるようにするもので、オープンソースのSDSによってハードウェアベンダーから独立できるようになります。さらに、オープンソースのおかげで誰でもコードの改良が可能になる結果、ユーザや開発者が増加するとともにプログラムの全体的な品質も向上するようになり、最終的によりパワフルで柔軟なプログラムが生み出されます。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35058938/)
Ubuntu CoreのIoT用バージョンをCanonicalがローンチ
Ubuntuの最軽量版「Snappy Ubuntu Core」が、スマートデバイスなどのIoTデバイス向けに公開されました。ドローン、ロボット、スマートホームキットなどを開発する企業は、このソフトを利用することで、デバイスの開発を、シミュレーション、運用が可能になります。また、Ubuntuエコシステムへのアクセスにより、安全性、信頼性のあるアップデートも可能になります。
(参照記事:http://jp.techcrunch.com/2015/01/21/20150120ubuntu-of-things/)
現在、南半球のオーストラリアでは、サッカーのAFCアジアカップとテニスの全豪オープンが開催されています。時差が2時間なので、夜更かしをしなくても良いのですが、日中の試合だとなかなかテレビ観戦もままなりません。試合の経過を気にしながら、仕事を続けることになるのでしょうか?
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