Gaucheで超高生産性Webアプリ!
ドライバのインストール
さて、前回までで、Gaucheによる簡単なプログラミングについて解説してきました。今回から2回にわたって、GaucheによるWebアプリケーションの作成について解説していきます。
はじめに、前回インストールしたSQLite3用データベースドライバですが、第3回専用のドライバとなっております。今回の記事用に修正を加えた最新ドライバを作成しましたので、再インストールしてください(ダウンロードファイル7441.zip/32.4 KB)。インストール手順は前回と同じとなります。また、今回のソースコードもダウンロードが可能です(7442.zip/816 B)。
今回は、生産性を上げるためのテンプレートを紹介し、テンプレートで使われている関数とマクロについて解説していきます。
テンプレートエンジン
さて、前回のWebアプリケーションでは、HTMLをプログラムの中で組み立てていましたが、このやり方では見た目の変更も大変ですし、プログラムも理解しづらく、生産性が低くなります。Javaで作る場合はデータベースアクセスなのどのロジック部分はJavaでServlet内に書き、表示部分はJSPに書くことで生産性を上げることができます。今回は、このJSPに相当するようなテンプレートエンジンを作り、前回のWebアプリケーションを書き換えていきます。
図1は今回作るテンプレートエンジン用に書かれたテンプレートです。このテンプレートでは、HTMLはそのまま記述しますが、の中に任意のGaucheのコードが書けます。または?のS式を実行し、その結果をHTMLに取り込みます。例えば n: は、n:1、n:2、n:3に展開されます。
次に、テンプレートエンジンを使ったWebアプリケーションのrender関数について解説していきましょう。