連載 :
実践!iOSで作るゲームアプリゲームの仕上げ
2011年6月3日(金)
今回でこの連載も最終回となる、最後にサウンド再生、残りタイム表示と、ゲームがタイトル画面とゲーム画面のフローでループできるよう実装して、ゲーム部分の仕上げをしたいと思う。
サウンドの再生
まずはサウンドの再生から実装していこう。ゲーム中ではSE(サウンドエフェクト)とBGMの2つを鳴らすが、それぞれ必要なフレームワークをプロジェクトに追加する必要がある。AudioToolboxとAVFoundationの2つのフレームワークを追加しよう。
図1:フレームワークの追加(クリックで拡大) |
そして、GameController.h に以下のようにサウンド用のプロパティーを追加しておく。
@interface GameController : NSObject { GameBoardView *gameView; GamePieceView *pieceView; //うさぎ GamePieceView *enemyView; //オオカミ int carotCount; BOOL isGameClear; //サウンド NSMutableArray* seArray; //SEの配列 AVAudioPlayer* bgmPlayer; //BGM再生クラス }
SEの再生
まずSEを再生しよう。サウンドデータを作りプロジェクトに追加する必要がある、本来はシーンごとにSEを用意するのだが今回は1つのSEを鳴らすようにする。iOSでは .aif / .wav / .mp3 などの一般的なフォーマットを再生することができるが、今回は se00.caf というコア・オーディオというフォーマットのサウンドファイルを使用することにする。コア・オーディオファイルについては後ほど説明する。
SEは再生用のクラスとそのインスタンス作り、それで再生を行う。以下がSE再生用のクラスになる。
<クラス定義>
#import <UIKit/UIKit.h> #import <AudioToolbox/AudioServices.h> @interface SoundEffect : NSObject { SystemSoundID soundID; } - (id)initWithContentsOfFile:(NSString *)path; - (void)play; @end
<クラス実装部>
#import "SoundEffect.h" @implementation SoundEffect - (id)initWithContentsOfFile:(NSString *)path { self = [super init]; if (self != nil) { NSURL *aFileURL = [NSURL fileURLWithPath:path isDirectory:NO]; AudioServicesCreateSystemSoundID((CFURLRef)aFileURL, &soundID); } return self; } -(void)dealloc { AudioServicesDisposeSystemSoundID(soundID); [super dealloc]; } -(void)play { AudioServicesPlaySystemSound(soundID); } @end GameControllerクラスの初期化時に以下のコードを追加して SoundEffectのインスタンスを配列の保持しておく。 // SE seArray = autorelease]; efView.isFinishDelete = NO; efView.isLoop = NO; [gameView addSubview:efView]; efView.center = CGPointMake(320/2, 460/2); [efView setAnimeBoundsScaleFrom:0.0 To:1.0 Duration:0.5]; } }
「ゲームの仕上げ」サンプルプログラム
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