Linux+DB2のパフォーマンスチューニング 1

ネットワークデバイスに関する測定基準

ネットワークデバイスに関する測定基準

   最後にネットワーク・インターフェースに関しての使用状態を整理します。

Packets Received and Sent(送受信パケット数)

   ネットワークインターフェースごとのパケット単位送受信量を示します。

Bytes Received and Sent(送受信バイト数)

   ネットワークインターフェースごとのバイト単位の送受信量を示します。

Collisions per Second(衝突回数)

   ネットワークインターフェースごとの衝突が起きた回数を示します。この値が多い場合にはネットワーク環境に問題がある場合が多いです。

Packets Dropped(パケット破棄数)

   カーネルによって破棄されたパケットの総数を示します。ネットワーク・バッファが足りない場合やLinuxのカーネル付属のファイアウォールによって破棄された場合も含みます。

Overruns(オーバーラン)

   ネットワーク・バッファを確保できなかった回数を示します。上記のPackets Droppedとあわせてネットワーク・バッファの値、もしくはネットワーク・キューの長さなのか、どちらに問題があるのかを判断する場合に使用できます。

Errors(フレーム・エラー)

   ネットワーク・フレームのエラーの数を示します。ケーブルに不具合がある場合やインターフェースの送受信方式にミスマッチでエラーが起きる場合もあります。

まとめ

   以上がパフォーマンスを測定する上での基準となりますが、単体でこれらの項目を吟味していくのではなく、関連づけて統合的に考慮する必要があります。

   次回からはカーネルの動作とこれらの項目の関連性、パフォーマンス測定ツールに関して述べ、最終的にはDB2自体のパフォーマンス・チューニングにも触れることで、データベースシステム全体のパフォーマンス向上の指針となるように進めていきます。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る