PostgreSQLとOracleによるデータベース相互移行マニュアル
データの移行
データの移行
初めにデータの移行についてですが、注意すべきことは、PostgreSQLとOracleで対応している組み込みデータ型に違いがあるということ です。つまり、移行元で使われているデータ型が移行先にない場合は、データ型の変更が必要になります。そのデータ移行の基本的な手順は次のようになりま す。
- 移行元からデータをエクスポートする
- 移行先に合わせてデータ型を修正する
- 移行先に修正したデータを投入する
具体的には、データをテキスト形式でエクスポートし、CREATE TABLE文などの中で使われているデータ型を変更する必要があります。
データ型の違い
OracleとPostgreSQLの主な組み込みデータ型については、表1および表2を参照してください。
PostgreSQLには、この他にboolean型やビット列型、幾何データ型などがあります。意外にPostgreSQLのデータ型が多いことがわかります。
基本的なデータ型については、双方にほぼ同じものが用意されていますが、データ型ごとの最大値の違いについては注意が必要です。移行先の方が上限が小さくなる場合は、収まらないデータがないか注意します。場合によってはフィールドの分割などを考慮します。

