日立、統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform」を販売開始
日立製作所(以下、日立)は10月22日、ITシステム構築、運用作業の自動化や、サーバー、ストレージ、ネットワークの一元管理を可能とすることで、クラウドコンピューティングの迅速かつ容易な構築、運用を実現する日立統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform(日立ユニファイドコンピュートプラットフォーム/以下、UCP)を製品化し、10月23日から販売を開始すると発表した。
UCPは、サーバー、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアを統合し、事前検証や基本設定を済ませて提供することで、迅速なシステム導入を可能とする垂直統合プラットフォーム。新たに開発した統合プラットフォームオーケストレーション機能(IaaS基盤統合管理ソフトウェア)により、仮想サーバーの管理画面からサーバー、ストレージ、ネットワークを一元管理できるIaaS基盤モデル「Hitachi Unified Compute Platform Pro for VMware vSphere(以下、UCP Pro for VMware vSphere)」と、統合システム運用管理「JP1」などのミドルウェアを統合し、クラウドを含む多様なシステム構築、運用で日立が培ってきたきめ細かいノウハウをテンプレート化して提供することで、ITシステムの構築、運用作業を自動化できるPaaS基盤モデル「Hitachi Unified Compute Platform with OpenMiddleware(以下、UCP with OpenMiddleware)を提供する。
UCP Pro for VMware vSphereは、新たに開発した統合プラットフォームオーケストレーション機能により、サーバー、ストレージ、ネットワークの統合管理を可能とする、クラウドサービス事業者などが運用する大規模クラウド基盤に適したIaaS基盤モデル。従来は各ハードウェアをそれぞれ異なる管理者が管理していたため、各管理者間の調整や連携に時間がかかっていたほか、運用手順も複雑化してした。本モデルでは、仮想サーバーの管理者がVMware vCenterの管理画面から、すべてのハードウェアを一元的に管理できる。これにより、仮想サーバーの新規作成や構成変更などを仮想サーバーの管理者が単独で実施でき、運用にかかるコストや時間を大幅に削減できる。
PaaS基盤モデルのUCP with OpenMiddlewareは、統合システム運用管理「JP1」やクラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus」などのミドルウェアを統合することで、ITシステム構築、運用作業の自動化を実現する、企業などのプライベートクラウド基盤に適したモデル。具体的には、運用手順書に従い運用管理者が手作業で行っていた仮想サーバーの割り当てなどの運用作業を自動化するとともに、アプリケーションに応じて必要となるシステム要件やノウハウをパターン化したテンプレートを用意することで、開発、検証環境の更新やシステム負荷の変動に伴うPaaS基盤の再構築作業を大幅に軽減することができる。
UCP Pro for VMware vSphereは個別見積もり、UCP with OpenMiddlewareは3,371万6,235円から(税込)。出荷は2012年12月25日から。
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2012/10/1022a.html
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