日本オラクル、高速分析専用マシンの最新版を提供開始
日本オラクルは8月20日、オラクルの高速分析専用マシンの最新版「Oracle Exalytics In-Memory Machine X3-4 (以下、Oracle Exalytics X3-4)」を提供開始することを発表した。
「Oracle Exalytics X3-4」は、企業の経営者層や業務部門が現状把握のために確認するダッシュボード表示を高速化し、迅速かつ的確な意思決定を可能にする分析専用マシン。対象となるデータは企業の基幹システムに格納されている構造化データ、コールセンターのログ、社内のコラボレーションツールや社外のソーシャルメディアに蓄積された非構造化データの情報探索、分析、レポートティング等をひとつの基盤上で実行することができるエンジニアド・システムズ。
最新版では以下の点が強化されている。
・ハードウェアの強化
オラクルのインメモリデータベース「Oracle TimesTen」が活用するメモリ搭載量を従来の1TBから2TBの2倍に増強。これにより、オラクルのビジネス・アナリティクス・ソフトウェアが分析対象とするデータのメモリ上での処理量を増加し、より大量のデータに対する洞察が思考の速度に沿って実行可能になる。また、フラッシュメモリ2.4TBを新規に搭載しており、オラクルの多次元分析データベース「Oracle Essbase」へのデータロードや計算の速度が大幅に向上し、多次元分析処理も高パフォーマンスになる。さらにハードウェアディスク領域を従来の3.6TBから5.4TBに拡大している。
・ソフトウェアの強化
「Oracle Exalytics X3-4」に搭載するソフトウェア群のうち、オラクルのビジネスインテリジェンス製品「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition (以下、Oracle BI EE)」と「Oracle Essbase」「Oracle TimesTen」において機能を拡充している。
「Oracle BI EE」では、分析やレポートが「Microsoft Office」で実行できる「Smart View」の登場により容易な操作性を実現した。また、モバイル機能のセキュリティを強化し、データの端末上でのキャッシュ保存の制約や端末からアクセス可能なデータをユーザ権限に応じて柔軟に設定できるようになった。
「Oracle TimesTen」では、「Oracle Exalytics」の性能および拡張性を向上する機能が強化され、検索性能の向上と「Oracle Database」からのデータの取り込みが容易になった。
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