AWS、Amazon RDS for PostgreSQLを発表
Amazon Web Services(以下、AWS)は11月14日、Amazon Relational Database Service(以下、Amazon RDS)でPostgreSQLを正式にサポートすることを発表した。
Amazon RDSは2009年、MySQLを最初にサポート。続いてOracleを2011年に、Windows SQL Serverを2012年からサポートしている。今回のPostgreSQL正式サポートにより、マルチAZデプロイメントや、プロビジョンIOPS、VPC、自動バックアップ、そしてポイントインタイムリカバリなどの機能が提供される。
・マルチAZデプロイメント
AWSアベイラビリティゾーンをまたがってプライマリとセカンダリのインスタンスを作成して、プライマリとセカンダリの間で同期データレプリケーションと自動フェイルオーバを提供する事で堅牢性と可用性を向上させる。
・プロビジョンドIOPS
最大30,000 IOPS(Input/Output Operations Per Second)までデータベースに求められるパフォーマンスが指定することが可能。
・Virtual Private Cloud(VPC)
定義した仮想ネットワークを使ってAWSクラウド上で独立したセクションにRDSデータベースインスタンスを作成できるようになる。
・自動バックアップ機能
毎日指定した時間にバックアップを取得する。また、1から35日の間でバックアップを自動的にローテートする。バックアップはAmazon S3に安全に保存される。
・ポイントタイムリカバリ
既存のデータベースインスタンスのある指定した時間のインスタンスを新しいインスタンスとして起動する事ができる。
・クロスリージョンスナップショットコピー
AWSマネージメントコンソール上で数クリックするだけでAWSリージョン間でデータベーススナップショットをコピーする事ができる機能。この機能を使うことで、複数のリージョン間で地理的に拡張したり、データセンターマイグレーションやディザスタリカバリ―が可能になる。
今回のロウンチでは、PostgreSQLのバージョン9.3をサポートする。今後、新しいバージョンが出るたびにサポートしていく予定。また同時にPostGIS地理データベースとその拡張であるPL/Perl、PL/TclやPL/pgSQLクエリ、フルテキストサーチディクショナリや、HStoreやJSONなどのアドバンスドなデータタイプもサポートする。
また、Amazon RDS for PostgreSQLを使えば、AWSパートナーが提供しているプロダクトやサービスの恩恵を受けることができる。それらにはPostGISを利用しているESRIやCartoDBの地理情報アプリケーションなども含まれる。Tableau、Jaspersoft、SAS、Revolution AnalyticsやMicroStrategyなどPostgreSQL上のデータを可視化するビジネスインテリジェンス製品を使う事もできる。
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