番外編 mixi Pluginであなたのサイトをソーシャルに!
新しいmixiプラットホームがやってきた
mixiアプリの開発について、全7回に渡って解説させていただいてきたこの連載も、ついに最終回となりました。今回は番外編として、mixiアプリから少し話題を変え、2010年9月10日に開催された「mixi meetup 2010 - Social Leaders Conference -」で発表された内容の中から、新しいmixiプラットホームの概要、そして、新機能「mixiプラグイン」について、実装を交えながらご紹介をさせていただきたいと思います。
今後の新しいmixiプラットホームでは、mixi Graph API、mixi Plugin、mixi アプリ、mixi OpenIDの4つの機能を主軸として、様々なサービスを提供していく予定です。
表1:新しいmixiプラットホームの主軸となる4つの機能
mixi Graph API | mixiの外部との連携を行うことができるAPIセット |
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mixi Plugin | APIを使わず、誰でも簡単に導入できるmixi連携プラグイン |
mixi アプリ | mixi内で独自アプリを展開できるWebアプリケーションプラットフォーム |
mixi OpenID | mixiアカウントによる認証を外部サービスに提供する仕組み |
mixi Graph APIはmixiの各種機能を外部のサイトやiPhone/Androidをはじめとしたスマートフォン、PCアプリケーション、家電などから使うことができる、非常にパワフルなAPIセットです。Graph APIを使うことで、mixi上のソーシャルグラフ(友人関係)や、プロフィール、ボイス、フォトなどの各種機能を使って、外部の方々が自由にアプリケーションを開発できるようになります。いずれは、mixiとつながる携帯電話やテレビ、ハードディスクレコーダ、フォトフレームなどが出てくるかもしれませんね。
GraphAPIを使うには、現時点ではパートナー契約が必要で、残念ながら個人の開発者の方がすぐにご利用いただく事はできません。しかし、できる限り早いタイミングで一般の皆様にも広く公開できるように、現在、全力で準備を進めておりますので、どうぞお楽しみにお待ちいただければ幸いです。
mixiアプリに関しては、今まで連載を読んでいただいた読者の方々であれば、もうドンと来いですね!ということで、今回はmixiプラットホームに新しく仲間入りした「mixiPlugin」に焦点を当てて、「mixiチェック」「SimplePost」の各機能の概要や、使い方についてご紹介していきたいと思います。
「mixiチェック」と「SimplePost」
mixi Pluginは、数行のHTMLコードをページ内に貼り付けるだけで実現できる、とてもお手軽なmixi連携機能です。mixiアプリ同様、オンラインの簡単なデベロッパー登録だけで、誰でも利用できます。プログラミングの知識も不要です。mixi Pluginの第1弾として、現在は「mixiチェック」「SimplePost」といった2つの機能が提供されています。
「mixiチェック」
最近、Yahoo!や楽天、アマゾン、はてな、価格.comなどのサイトで、mixiのロゴアイコンのようなものを見たことはありませんか? あれが「mixiチェック」ボタンです。
mixi外部のサイトで気になったニュース、商品やブログエントリーに設置されている「mixiチェック」ボタンを押すと、mixiチェックのウインドウが表示されます。そして、ウインドウ内の入力欄に簡単なメモなどを書いて「チェックする」ボタンを押せば、そのチェックした対象の内容といっしょに、あなたのチェックしたニュースや商品、サイトなどが友人に共有されます。チェックした情報にはマイミクからコメントを投稿してもらったり、「イイネ!」を付けてもらったりもできるので、あなたが気になったニュースや商品について、マイミクとワイワイ盛り上がる、なんてこともあるかもしれません。mixiチェックはPCだけでなく、モバイルサイトにも対応しています。
「SimplePost」
SimplePostは外部サイトからmixi上の日記やボイスの投稿、カレンダーの予定登録、メッセージ送信、マイミク申請など、初期内容を指定して手助けすることができるシンプルなインタフェースです。
例えば、以下のボタンををクリックしてみてください。
この連載の記事を紹介する内容が予め入力されたボイスの投稿画面が表示されましたでしょうか? このように、皆さんが作られたサイトやアプリ、キャンペーンの内容などを引用して日記を書いてもらったり、イベントの予定をmixiに登録してもらうことを補助したり、促進したりすることなどが簡単に実現できます。
いずれの機能も、外部のサービスに「プラグイン」として追加することで、mixiの提供するソーシャル機能との連携を実現できます。コミュニケーションにおける情報の伝搬性(これを、バイラル性と呼びます)が非常に高いmixiに、あなたのサイトなどの情報を投げ込むことで、今までサイトを訪れたことのなかった人たちのところにまで、情報を伝えることができる可能性が広がります。