クロスプラットフォーム開発を始める前に
MeeGOの特徴まとめ
だいぶ話が脱線してしまいましたが、MeeGoの特徴を簡単にまとめてみたいと思います。
- Intel AtomとARMアーキテクチャに最適化されている
- UIが扱いやすい
- 携帯電話からPC(NetBook)まで同じOSが動作する
- GUIフレームワークにQtが使える
こんなところでしょうか。
対応CPUアーキテクチャについては話を脱線しながら紹介しました。扱いやすいUIというのは賛否両論あると思います。しかし今までのWindowsやMacOS、KDEにGNOMEといったデスクトップシステムに比べると、余計な機能がないので動作が軽く、大幅に使いやすいと思います。WindowsやKDEが豪華装備のリムジンとするのであれば、MeeGoは燃費のよい軽自動車といった印象があります。
Qtのサイト(画像をクリックするとサイトに移動します) |
openSUSEとMeeGoを使ってアプリを開発する
それでは、開発者にとって開発対象の機器にMeeGoを選ぶメリットは何でしょうか?
それはドキュメントがしっかりしているQtが使えるという点になります。そしてQt自体はOSSライセンスか商用ライセンスかで選ぶことができます。したがってプログラムを組んだことがない人でも作成することができると思います。かくいう私も、Linuxでのアプリケーション開発は初めてです。
そこで本連載では、openSUSEとMeeGoの組み合わせでMeeGoのアプリケーションを開発していきたいと思っています。Windowsで開発したことはあるのだけれども、Linuxで開発したことがない、全くの初心者だけど大丈夫だろうか、そんな方は大歓迎です。私にもいたらない部分があるとは思いますが、皆さんと一緒にステップアップしていけたら、と思います。
次回は、SUSE Studioの紹介と実際の開発環境の構築をやっていく予定なので、Linuxの導入は難しいと思っている人はぜひとも読んでいただきたいと思います。
何せブラウザだけでAmazon Web ServiceのイメージやVMwareのイメージが作成できてしまうわけですから。ぜひご期待ください。
【参照リンク】
(アクセス:2011.04)
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