Windows Phone 開発環境の構築と最初のプログラム

2011年7月1日(金)
PROJECT KySS

WindowsPhone 7.0からWindows Phone 7.1へのUpgrade

今回のサンプルは、一応実機での動作も考慮して、Windows Phone 7.0のバージョンで作成しています。使用言語はVisual Basicです。しかし7.0で作成後7.1へのアップグレードは可能です。作成したプロジェクトのソリューションエクスプローラーからプロジェクト名を選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューの「Upgrade to Windows Phone 7.1」を選択します(図3)。

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図3:プロジェクト名を選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューの「Upgrade to Windows Phone 7.1」を選択する(クリックで拡大)

アップグレードに関するメッセージが表示されますので、[はい(Y)]を選択します。
VS2010の「プロジェクト(P)/[プロジェクト名]のプロパティ(P) 」を選択すると、Target Windows Phone VersionがWindows Phone 7.1になっています(図4)。

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図4:VS2010の「プロジェクト(P)/[プロジェクト名]のプロパティ(P) 」を選択すると、Target Windows Phone VersionがWindows Phone 7.1になっている(クリックで拡大)

WPDT7.1環境下での日本語入力

WPDT7.1から日本語がサポートされ、日本語入力が可能になりました。エミュレーター自体は英語版ですが、地域を日本に変更することで日本語の入力が可能となります。以下の手順で日本語入力が可能です。

(1):任意のアプリケーションを起動します。一度ホームの画面に戻り、(→)をクリックします(図5)。
※ここで使用しているサンプルは14回目に解説する「翻訳された英文の表示と読み上げ」のWP7_Translatorのサンプルを使用しています。日本語入力の設定をしなくても、日本語の表示自体はデフォルトの環境下で可能です。

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図5:アプリケーションを起動し、ホームの画面に戻り、(→)をクリックする(クリックで拡大)

(2):「Settings」、「region+language」を選択します(図6)。

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図6:「Settings」、「region+language」を選択する(クリックで拡大)

(3):「Display language」に、「日本語」を指定して、「Tap here to accept changes and restart your phone」をクリックします(図7)。

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図7:「Display language」に、「日本語」を指定し、「Tap here to accept changes and restart your phone」をクリックする(クリックで拡大)

(4):エミュレーターがリスタートされ、ホームの画面が表示されます。(→)をクリックして、アプリケーション名をクリックします(図8)。

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図8:ホームの画面が表示される。(→)をクリックして、アプリケーション名をクリックする(クリックで拡大)

(5):ここでは起動済みアプリケーションの入力ボックスで日本語入力を試してみます。最初に入力されていたデータを×キーで削除し、新たに入力ボックスに「こんにちは」と入力し、「Enter」キーをクリックして確定しています。漢字への変換候補も表示されます(図9)。

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図9:入力ボックスに「こんにちは」と入力し、「Enter」キーで確定する。漢字変換の候補も表示される(クリックで拡大)
  • ※注1:エミュレーターを終了してしまうと英語の環境に戻ってしまいます。その際は上記の手順で日本語入力モードにしてください。
  • ※注2:ユーザーインターフェースや日本語入力パネル等については、現時点では開発中のものであり、現在のWindows Phone Emulatorの日本語UIが、最終的なデザインというわけではないとのことです。

では、早速手始めとして簡単なWindows Phone 7.0のプログラムを作ってみましょう。

  • 「Windows Phone 開発環境の構築と最初のプログラム」サンプルプログラム

四国のSOHO。薬師寺国安(VBプログラマ)と、薬師寺聖(デザイナ、エンジニア)によるコラボレーション・ユニット。1997年6月、Dynamic HTMLとDirectAnimationの普及を目的として結成。共同開発やユニット名義での執筆活動を行う。XMLおよび.NETに関する著書や連載多数。最新刊は「Silverlight実践プログラミング」両名とも、Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。http://www.PROJECTKySS.NET/

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