簡単なプログラムでユニバーサルWindowsアプリの動作を確認する

2014年7月15日(火)
薬師寺 国安

開発環境の構築

前回は「ユニバーサルアプリとは何か?」について解説しました。今回は、その「ユニバーサルアプリ」を開発するための開発環境構築について解説します。

64bit版Windows 8.1 Professional以上のOS

まずOSについてですが、2014年4月にリリースされたWindows 8.1 Update(x64)が適用されている必要があります。

Windows 8.1 Update(x64)のダウンロード先は下記です。
参考:x64 ベース システム用 Windows 8.1 Update (KB2919355)

Windows 8.1 Updateをインストールすると、スタート画面に、「電源アイコン」や「検索アイコン」が追加されますので、正常にアップデートされたかどうかの確認ができます(図1)。

図1:Windows 8.1 Updateを適用するとスタート画面に「電源アイコン」や「検索アイコン」が追加される(クリックで拡大)

Visual Studio 3013 Update2 RTM適用済みのVisual Studio 2013(以降VS2013)

Visual Studio 2013 Update2 RTM版は下記のURLよりダウンロードできます。
参考:Microsoft Visual Studio 2013 Update 2

また、Update2の適用された無料のVisual Studio 2013 Expressは下記のURLよりダウンロードできます。
参考:Visual Studio のダウンロード

Express版にはいろいろなエディションが用意されていますが、今回ダウンロードするのは、「Visual Studio 2013 Update 2 for Windows」です(図2)。

他にも、Visual Studio Express 2013 for Webや、Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows Desktopがダウンロードできます。

図2:Visual Studio 2013 Update 2 for Windows をダウンロードする(クリックで拡大)

Visual Studio 2013 Update2 RTM版を適用すると、VS2013に「ユニバーサルアプリ」のテンプレートが表示されます(図3)。

図3:Visual C#のストアアプリに「ユニバーサルアプリ」のテンプレートが追加された(クリックで拡大)

SLATをサポートするPC

SLAT(Second Level Address Translation)対応のPCはWindows Phone 8.1エミュレーターを動作させるのに必要です。

詳細については下記のMicrosoftエバンジェリストのブログを参照してください。
参考:Windows Phone SDK 8.0 ダウンロードポイント と Second Level Address Translation (SLAT) 対応PCかどうかを判定する方法

自分のマシンがSLATに対応しているかどうかのチェックは、上記URLに記載されている、「MachineSLATStatusCheck」のツールを下記のURLよりダウンロードして実行すると確認できます。
参考:MachineSLATStatusCheck

筆者がダウンロードして試したところ、図4のように表示されました。筆者のマシンはSLATに対応しているようで一安心です。

図4:MachineSLATStatusCheck を実行して筆者のマシンがSLAT対応かどうかをチェックした

以上で、今回開発する環境は、Windows 8.1 Enterprize+Update+Visual Studio 2013 Express for Windows+Update2という環境になります。

では、環境も整ったところで、ユニバーサルアプリの第1歩を踏み出しましょう。

  • ユニバーサルWindowsアプリの簡単なサンプル

    『ユニバーサルWindowsアプリ開発』 第2回のサンプルプログラムです。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています