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クラウド基盤ミドルウェア「CloudStack」とOpenStackへの取り組み

2011年8月11日(木)
北瀬 公彦

CloudStack

シトリックスのクラウド管理ソリューションの一角を担う「CloudStack」は、スケーラブルなクラウド管理ミドルウェアで、2011年7月にシトリックスが買収したCloud.com社の主力製品である。Cloud.com社は2008年に設立し、2010年には、cloud.comのドメインを購入し、社名をVMOps社からCloud.com社と変更した事でも有名である。さらに、この年にシトリックスとのパートナーシップを確立している。

CloudStackは、米Zynga社、GoDaddy社、Tata Communications社、Korea Telecom社といった多くの、エンタープライズ、クラウドサービス事業者や大手電機通信企業などで採用されている。アジアパシフィック地区での採用も多く、2011年に入り、日本での事例も増えてきている。IDCフロンティアや北海道大学での採用は記憶に新しいだろう。

CloudStackは、エンタープライズ、サービス事業者向けに、簡単にAmazon EC2のようなクラウド(パブリッククラウド、プライベートクラウド)を構築するための機能を兼ね備えたクラウド管理ミドルウェアである。エディション構成は、Community Edition、Enterprise Editionの2つがあり、Community Editionはオープンソース版で無償使用する事が可能である。以前Service Provider Editionで提供されていた機能は、CloudPortalといわれる製品で提供される予定だ。

CloudStackで提供可能なサービスコンポーネント

下記の図はIaaS環境で必要な機能やサービスの概要をまとめたものであるが、そのうちCloudStackで提供可能な部分について説明する。

ハイパーバイザー
CloudStackは、多数のハイパーバイザー(Citrix XenServer, Xen Cloud Platform, KVM, vSphere※1)に対応している。また、将来的にはHyper-Vにも対応する予定である。
サービス管理
事業者がサービスの提供を行うために、アクセスコントロール、課金、アカウント管理などを提供する
リソース管理
CloudStackは、マルチテナント環境で、様々なユーザーのアクセス権に応じて、ネットワーク(L2ネットワーク、VLAN、ファイアーウォール、ロードバランサーなど)、仮想マシン、ストレージなどのリソースをオンデマンドに提供する
動的リソース管理
ポリシーに基づき自動的に、リソースを提供する
可用性、セキュリティ
スケジュールバックアップ機能、高可用性(HA)、アラートなどの機能を提供する
ユーザーインターフェース
CloudStackのユーザーインターフェースは定評があり、非常に洗練されたAJAXベースのユーザーインターフェースを提供している。また日本語化もすでに行われており、非常に直感的で使いやすいものになっている。
イメージライブラリ
仮想マシンや仮想アプライアンスのテンプレートイメージや、ISOなどを保管しておく事ができる。
CloudStack API
CloudStack APIは、REST APIとして提供しており非常に使いやすい。また、Amazon EC2 APIと互換性があり、別途提供しているCitrix NetScaler Cloud Bridge(無償でダウンロード可能)を使用すると、Amazon EC2 APIをCloudStack APIに変換する事が可能なため、Amazon Web Service(AWS)用に開発したツールなどを、CloudStackベースのクラウドに対しても使用可能である。

[※1]Enterprise Editionでのみ対応

図1:IaaS環境で必要な機能
CloudStack Day Japan 2014実行委員

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