MySQL Workbench 6.0概略。まずはインストールしてDBにつないでみよう
洗練されたMySQL Workbench 6.0の登場
MySQL Workbench 6.0はMySQL 5.x系の集大成としてGAリリースされました(MySQLの祭典であるMySQL Connect 2013の前)。
多くの機能追加・改善とパフォーマンス向上が施され、よりわかりやすいインターフェースを持つとともに、MySQL UtilitiesとしてWorkbenchに内蔵されていた便利なツール群も内容が拡充され、独立したツール群として別途GA(MySQL Utilities 1.3.4 GA)を迎え、提供されるようになりました。
また有償版がSE(Standard Edition), EE(Enterprise Edition)の2形態となり、EEでは新たにMySQLサーバーのEEの機能にあわせる形で拡充されています。
有償版特有の機能については本連載の最後の回にまとめて説明させていただきますので、その回までは無償・有償すべての版にて利用できる内容をご紹介していきます。
それでは、実際にインストールして動かしてみましょう。
まずはインストール
実際のトライにはCE(Community Edition)を利用すると便利です。以下のURLからダウンロードが可能です。
> Download MySQL Workbench
MySQL Workbench 6.0はマルチプラットフォームに対応していますが、グラフィックを多用するGUIツールです。
グラフィックを効率よく扱うためにWindows/Linux/Mac OSの比較的新しいバージョン以降のサポートとなっています。詳細は次のページをご参照ください。
> Supported Platforms: MySQL Workbench
ここでは具体的な例としてMicrosoft Windows 7へのインストールを行います。
インストールにはMSI版と、ZIP版がありますが、簡単にインストールできるMSI版を利用します(MySQL Installerの利用も可能ですが、MySQL Installerは多くのMySQLプロダクトを一括してインストールするのに向いています)。
Windows版MySQL Workbenchの動作条件としてMicrosoft社の提供する以下の2つの関連モジュールが必要になります。
- (1) Microsoft .NET Framework 4 Client Profile
- (2) Microsoft Visual C++ 2010 Redistributable Package (x86)
これらはすでにインストールされていればそれが利用されます。インストールされていない場合は「MySQL Workbench request~」のメッセージとともに、次のような画面がでて関連モジュールのダウンロード(そしてインストール)が促されます。
赤丸をつけた「Download Prerequisites」をクリックすると関連モジュールのダウンロードサイト(Microsoft英語サイト)にジャンプします。
前提となる関連モジュールのインストールが行われていない場合、先ほどのウィンドウがいつまでも出力されてインストールを先に進めることができません。関連モジュールをインストールの上で「Finish」ボタンを押し、再度インストーラを実行してください。
インストールについてはデフォルト値のままで、基本「Next」ボタンを押していけば終了します。
なお、インストールで不明な点があったり、Windows以外のインストールについては、次のマニュアルをご参照ください。
> http://dev.mysql.com/doc/workbench/en/wb-starting.html
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- DBドキュメント出力とMEBのためのGUI、次期版6.1の新機能を紹介
- MySQL Workbenchを使ってデータモデリングを学んでみよう
- Pythonで作られた便利なコマンドラインツール MySQL Utilities
- MySQL Connect 2013でも発表されたMySQLの最新リリースと、関連ツールの基礎知識
- MySQL Enterprise Monitor 3.0:MySQLの運用監視ツール
- IIS 7の新しい運用形態
- オラクル、データベース性能を向上させた最新の「MySQL 5.7 Development Milestone Release」を発表
- オラクル、「MySQL 5.7 Development Milestone Release(DMR)」をリリース
- WebMatrixを使ってWordPressを動かそう
- スローログの集計に便利な「pt-query-digest」を使ってみよう