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選択した画像を指の動きに合わせて回転させるLeap Motionプログラムを作る

2013年11月27日(水)
薬師寺 国安

モジュールの作成

VS2012メニューから[プロジェクト]−[モジュールの追加]と選択して、[名前]が「Module1.vb」という名前のモジュールを作成します(リスト3)。

リスト3 (Modeule1.vb)

Imports System.Windows.Media.Animation

Module Module1
  Public Index As Integer=0
End Module

MainWindow_Loadedメソッドの処理

4回と同じにつき割愛します。4回を参照してください。

Updateメソッドの処理

4回と同じにつき割愛します。4回を参照してください。

次にLeap Motionのタッチ処理になる。タッチのイメージは次の図3のようなイメージです。

Updateメソッドの処理(ホバー処理)

図3:Leap Motionのタッチ検出イメージ(Leap Motion SDKのAPIドキュメントから引用)(クリックで拡大)

まずホバーの場合は、表示されている円がNavyの色になります。タッチ・ポイントの位置をメンバー変数「x」と「y」に格納します。モジュール変数Indexは0で初期化します(リスト3)。

リスト3 ホバー時の処理(MainWindow.xaml.vb)

For Each Pointable As Pointable In leap.Frame.Pointables
    ……コード略(前述)……
    If Pointable.TouchDistance > 0 AndAlso Pointable.TouchZone <> Global.Leap.Pointable.Zone.ZONENONE Then
        touchIndicator.Color = Colors.Navy
        x = touchPoint.X
        y = touchPoint.Y
        Index=0
    ……コード略(続きは後述)……
  End If
Next

次にタッチした処理になります。タッチした場合は、表示されている円が赤に変わります。

Updateメソッドの処理(タッチ処理)

Image1とImage2の座標値を取得しImage1の座標値を取得した場合は、モジュール変数Indexを1で初期化し、Image2の座標値を取得した場合は、モジュール変数Indexを2で初期化します。

タッチ以外の場合は、モジュール変数Indexを0で初期化します(リスト4)。

リスト4 タッチとタッチ以外の処理(MainWindow.xaml.vb)

If Pointable.TouchDistance > 0 AndAlso Pointable.TouchZone <> Global.Leap.Pointable.Zone.ZONENONE Then
  ……コード略(前述)……
  ElseIf Pointable.TouchDistance <= 0 Then
   touchIndicator.Color = Colors.Red
      
  ' Image1とImage2の座標値を取得する
  If x > Image1.GetValue(Canvas.LeftProperty) And x < Image1.GetValue(Canvas.LeftProperty) + Image1.Width AndAlso y > Image1.GetValue(Canvas.TopProperty) And y < Image1.GetValue(Canvas.TopProperty) + Image1.Height Then
            Index = 1
          End If
 
          If x > Image2.GetValue(Canvas.LeftProperty) And x < Image2.GetValue(Canvas.LeftProperty) + Image2.Width AndAlso y > Image2.GetValue(Canvas.TopProperty) And y < Image2.GetValue(Canvas.TopProperty) + Image2.Height Then
            Index = 2
          End If
          ' タッチ対象外ではモジュール変数Indexを0で初期化する
        Else
          touchIndicator.Color = Colors.Gold
          Index = 0
        End If
      Next
  End Sub

ここまでは、ポーリング処理になります。次にコールバック処理を記述します。

クラスの作成(CircleEnum.vb)

では、次にクラスを作成していきます。ソリューション・エクスプローラー内のRecognizeFingerTypeTouchプロジェクトを選択して、マウスの右クリックで表示されるメニューから[追加]-[クラス]と選択します。表示される画面から[クラス]を選択し、[名前]に[CircleEnum.vb] と指定して[追加]ボタンをタップします。

CircleEnum.vbのプログラム・コード

Enum列挙体は値を定義するための入れ物として使用する、特殊なクラスです。列挙体が便利なのはプログラム中に入力候補が自動的に表示される点です。

CircleEnum.vb列挙体の中に、Circleという値を入れておきます(リスト5参照)。

リスト5(CircleEnum.vb) 列挙体を記述したコード

Public Enum ScreenTapDirection
  Circle
End Enum

クラスの作成(LeapListener.vb)

次に、第1回でSwipeDirection.vbを作成した方法で、LeapListener.vbクラスを作成しますが、第1回のサンプルと同じコードが含まれているので、ここからLeapListener.vbクラスを使用します。

ソリューション・エクスプローラー内で、RecognizeFingerTypeTouchプロジェクトを選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから、[追加]-[既存の項目]と選択して、第1回で作成しておいたLeapListener.vbを取り込みます。

以下、第1回のサンプルのLeapListener.vbと異なる点のみ解説します。

(1)OnConnectコールバックメソッド内で、GestureTypeにTYPECIRCLEを指定します。
(2)OnFrameコールバックメソッド内で、「GestureType.TYPESWIPE」の個所を、「GestureType.TYPECIRCLE」に変更します。
(3)If (swipe.Direction.y > 0) ThenからEnd Ifまでを削除し

  If gst.Type = Gesture.GestureType.TYPECIRCLE Then
    CircleAction(fingers, CircleEnum.Circle)
  End If

と記述します。

(4)デリゲートのコードを「Public Delegate Sub CircleEvent(ByVal sd As CircleEnum)」と記述します。
(5)「Public Event LeapSwipe As SwipeEvent」の部分を「Public Event LeapCircle As CircleEvent」に書き換えます。
(6)「CircleAction」メソッド内の「Case SwipeDirection.Up」の部分を「Case CircleEnum.Circle」に書き換えます。
(7)「RaiseEvent LeapSwipe(SwipeDirection.Up)」に関する個所を「RaiseEvent LeapCircle(CircleEnum.Circle)」に書き換えます。

上記の変更を行った後、リスト6のコードを作成します。

LeapListener.vbのプログラム・コード

リスト6(LeapListener.vb)

・・・・コード略・・・・
  Public Overrides Sub OnFrame(ctlr As Controller)
    ・・・・コード略・・・・
  If (Not fingers.Empty) Then
        Dim gestures As GestureList = currentFrame.Gestures
        For Each gst As Gesture In gestures
  ' GestureTypeがTYPECIRCLEの場合はCircleActionメソッドを実行する
          If gst.Type = Gesture.GestureType.TYPECIRCLE Then
            CircleAction(fingers, CircleEnum.Circle)
          End If
        Next
      End If
    End If
  End Sub
  ' CircleEventデリゲート経由で、LeapCircleメソッドを呼び出す。
  Public Delegate Sub CircleEvent(ByVal sd As CircleEnum)
  Public Event LeapCircle As CircleEvent

  ' GestureTypeがTYPECIRCLEであった場合のCircleActionメソッドの処理。
  Private Sub CircleAction(ByVal fingers As FingerList, ByVal sd As CircleEnum)
    fingersCount = fingers.Count
    If (fingersCount = 1) Then
      Select Case sd
        Case CircleEnum.Circle
  ' RaiseEventでLeapCircleイベントを発生させる
          RaiseEvent LeapCircle(CircleEnum.Circle)
          Exit Select
      End Select
    End If
  End Sub

クラスの作成(ToraModel.vb)

第1回のサンプルの、SwipeDirection.vbを作成した方法で、CircleModel.vbクラスを作成します。

第1回の「UpDownModel.vb」と同じコードが多いので異なる個所のみ解説します。

(1)メンバー変数noを宣言します。
(2)Public Sub New内に「AddHandler listener.LeapCircle, AddressOf CircleAction」を追加します。

次に各プロパティを定義します。ImageAngleとImageAngle2プロパティを定義し、INotifyPropertyChangedインターフェースに各プロパティの名前を指定しておきます。

次はCircleActionメソッドの処理です。

Enum列挙体で値を定義していた、CircleEnumとモジュール変数Indexの値で条件分岐を行います。モジュール変数Indexが1の場合はImageAngleの値に10ずつ加算されるメンバー変数noの値を指定します。モジュール変数Indexが2の場合はImageAngle2の値に10ずつ加算されるメンバー変数noの値を指定します。
プロパティの値が変更された時に、変更されたことをクライアントに通知するPropertyChangedイベントを定義します。

OnPropertyChangedメソッドで、プロパティ名で初期化されたPropertyChangedイベントを発生させます。

上記の変更を行った後、リスト7のコードを作成します。

  • 選択した画像を指の動きに合わせて回転させるLeap Motionプログラム

    『新世代モーションコントローラー Leap Motion -Visual Basicによる実践プログラミング-』 第7回の解説動画です。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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