vSphere環境でのサーバサイドフラッシュの利用 -vFRC-
2014年3月25日(火)
CrystalDiskMarkのベンチマーク結果
実際に筆者の環境での検証結果を紹介します。
今回は、ディスクサイズが32GBの仮想マシンにvFRCを有効化させました。キャッシュ容量は仮想ハードディスクの約20%の6GB、ブロックサイズは4KBとしました。ベンチマークツールは「CrystalDiskMark」を使用して、シーケンシャルおよびランダムアクセスの性能検証を行いました。
結果は、シーケンシャルアクセスの読み込みは通常時と比較し、3.5倍のスコアとなりました。ランダムアクセスは、NCQを使用した4KBの読み込みが約5倍となりました。読み込みの多いアプリケーションを使用する環境では、vFRCの利用によりパフォーマンスの向上を期待できそうです。
図5 vFRCベンチマーク結果
ちなみに、フラッシュデバイスがない環境でもNested ESXi環境であれば、擬似的にvFRCの検証が行うことができます。その場合、Nested ESXiホストから仮想ハードディスクをSSDとして見せる設定が必要です。
そのために仮想ディスクに関する、下記の構成パラメータを設定します。
scsiX:Y.virtualSSD = 1
たとえば、SCSI(0:1) に接続された仮想ディスクをSSDに見せるのであれば「scsi0:1.virtualSSD = 1」と設定します。デフォルトでは含まれないパラメータですので、[行の追加]からパラメータを新しく定義してください。これでSCSI(0:1) に接続された仮想ハードディスクのみがSSDとして認識されます。
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