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  インタビュー

EnterpriseDBのCTOに聞いた、エンタープライズ版PostgreSQLのこれから

2014年8月7日(木)
高橋 正和

これからPostgreSQLが強化していくこと

今後のPostgreSQLおよび、EnterpriseDBのPostgres Plusの強化点について、両氏に尋ねた。

Alsheimer氏は、「エンタープライズからNoSQLのクラウドまで対応し、垂直方向の拡張性(大型ハードウェアへの対応や並列処理など)と水平方向の拡張性(シャーディングなど)を拡大していくでしょう」と語った。

Momjian氏もそれに同意し、「それに加えて、さまざまなデータソースのソースをシームレスにアクセスするフェデレーション機能(FDW:Foreign Data Wrappers)の強化や、ロジカルレプリケーションによる柔軟なレプリケーションがあります」と補足した。

最後に、Momjian氏はPostgreSQLの歴史を振り返って、これまでとこれからについて熱意をこめて語った。

「PostgreSQLはまずアカデミックから生まれました。本番環境は得意ではなく、目標はクラッシュしないこと、という時代が2年ぐらいありました。それを克服した後は標準的なSQLに対応することを目指す時代となり、今ではほかのデータベースより標準に準拠しています。2001年以降はエンタープライズに対応する時代で、10年以上かけて必要な機能を追加してきました」(Momjian氏)。

そして「そうした、世の中にすでにある機能を追いかけて実装する時代は、ほぼ完了したと言っていいでしょう」とMomjian氏は語る。

「世の中にすでにある機能を追いかけて実装する時代は、ほぼ完了した」(Momjian氏)

「今は新しい段階に突入しました。これからは、柔軟に新しいアイデアを実装していく時代となるでしょう。これまでも、PostGISや範囲型のようにほかにないアイデアが生まれてきました。こうしたことは企業は得意ではありませんが、オープンソースは世界中からさまざまなアイデアを集めることができますし、PostgreSQLの開発コミュニティは信頼性や性能を維持しながら、新しいことができるコミュニティです。データベースを移行するのは今と同じ機能が実現できるからですが、本当に人々がワクワクするのは新しいことです。これから4年はPostgreSQLに期待できる時期でしょう」(Momjian氏)。

フリーランスのライター&編集者。IT系の書籍編集、雑誌編集、Web媒体記者などを経てフリーに。現在、「クラウドWatch」などのWeb媒体や雑誌などに幅広く執筆している。なお、同姓同名の方も多いのでご注意。

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