IPv4アドレスのスケーラビリティ(規模拡張性)[CIDR/プライベートIPアドレス]
2015年5月18日(月)
■プライベートIPアドレス
次に、プライベートIPアドレスについて例題を使用して説明します。
※上記の問題6は『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.660より抜粋。
プライベートIPアドレスは、社内ネットワークなどで使用されるIPアドレスです。このIPアドレスは、ネットワーク管理者が自由に割り当てることができますが、インターネットの外部への接続には使用できません。インターネットなどの外部ネットワークへの接続にはグローバルIPアドレス(パブリックIPアドレス)を使用します。
また、プライベートIPアドレスの範囲は各クラスで決められており、ネットワーク管理者はその範囲内のIPアドレスをプライベートIPアドレスとして割り当てます。
各クラスのプライベートIPアドレスの範囲は、以下のとおりです。
クラスA…10.0.0.0~10.255.255.255
クラスB…172.16.0.0~172.31.255.255
クラスC…192.168.0.0~192.168.255.255
この例題では、プライベートIPアドレスと見なされないものを問うものなので、上記のアドレスの範囲に入らないものが正解になります。
選択肢aの172.31.1.1は、クラスBの範囲に入っています。選択肢bの172.33.1.1は、クラスBの範囲に入っていません。選択肢cの10.255.1.1とdの10.1.255.1は、ともにクラスAの範囲に入っています。eの191.168.1.1はクラスCの範囲に入っていません。
以上のことからbとeが正解になります。
【参考サイト】
「Cisco NetSpace」(http://www.netacad.com)(アクセス:2015/05)
「Cisco 1900 シリーズ サービス統合型ルータ ハードウェア インストレーション」(アクセス:2015/05)
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