Fordは先月、2021年に完全なる自動運転車をローンチするとの意向を明らかにした。CEOのマーク・フィールズ氏は、同企業がレベル4の自動運転車(ハンドル、ガス、ブレーキがついていないもの)をローンチする予定だ、とカリフォルニア州パルアルトにあるFordの研究所で発表した。
これは完全なる自動運転車に関するFord初の公式声明である。一方、BMW、GM、Audiなどのライバル企業たちは1年早い2020年までの完成を目指している。
また、Teslaのイーロン・ムスク氏は2018年までに完全なる自動運転車の実現をうたっているが、実際にはTeslaの自動運転の最新アップデートにより、ものの数ヶ月で実現可能という。
ブルームバーグのインタビューのなかで、フィールズ氏は大都市に向けてローンチする予定のライドシェアアプリに関して言及したが、具体的なビジネスモデルやローンチ予定日などについては触れなかった。
いまのところわかっていることは、Fordは何千もの自動運転車を展開すると同時に、その車を消費者に売る予定でいるということである。フィールズ氏は金額については触れていないが、それらは一般の車よりもはるかに高いものになると予想される。
また、FordはGoogleとの連携に関しては特に触れておらず、最大手自動車メーカーは単独で行動したい模様だ。これにあたり、Fordは4つの戦略的投資をおこなったそのうちの一つに、Velodyne LiDARへの7,500万ドルの投資が含まれている。
全自動車メーカーが取り組みを強化し始めている
フィールズ氏によると、Fordはシリコンバレー研究所の人員を2倍の280人に増量する予定だという。
Fordは、Cruise Automationを10億で買収し、ライドシェアアプリのLyftに5億投資したライバルGMと比べ目立った動きはしてこなかった。
目立った話がないことは、Fordが市場で活躍している姿を見てから判断したい投資家らもいるために不利となるかもしれない。逆に万が一GMがCruise Automationの買収を解消し、ライバルにマーケットシェアを奪われる結果となればFordにとっても吉となるかもしれない。
2021年に量産すると宣言したFordを筆頭に、高級ブランド自動運転車の戦国時代へと突入するのだろう。ライバル企業のいう「完成」がどのレベルかはいまだ不透明だ。
ReadWrite[日本版] 編集部
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