DWRでAjaxプログラムをかんたん作成!
JavaBeansプログラムの作成
web.xmlの配置が終わったら、JavaBeansのプログラムを作成しましょう。今回はAjaxクライアントで図2のような画面を表示するプログラムです。画面では、ファイル名「jinko」を入力後「参照」ボタンをクリックすると、ActiveWidgetsのグリッド画面に東京都内23区ごとの人口が表示されます。
表示データはDWRを使用してサーバーからレスポンスされたものです。この場合は「jinko」をキーとしてリクエストを送信し、Beansメソッドから検索されたMySQLデータベース(以下、DB)のレコードがレスポンス表示されています。
リスト2(13622.zip/0.61 KB)のプログラムは一般的なクラスファイルで、DWR用に特別に記述されている部分はまったくありません。このようなピュアなクラスファイル記述でDWRでのサーバーコードを作成することができるため、そのシンプルさを強調してPOJO(Plain Old Java Object)と呼ばれることがあります。
DWR-ServletはAjaxクライアントからのリクエストを受け取ると、リスト2のrevGridメソッドを実行します。revGridは引数に参照するテーブル名、この場合「jinko」を受け取ると、MySQL-DBへの接続後、DB検索を実行します。
この時グリッドデータを格納するテーブルは2種類あり、1つはグリッドのヘッダー情報を格納するtable_hdrテーブルで、もう1つはグリッドの明細情報を格納するtable_dtlテーブルです。最初にtable_hdrをアクセスしますが、このテーブルにはテーブル名、グリッドの行数、グリッドの列数、登録日が入っており、テーブル名をキーにしてこのデータを選択、取得します。
{syntaxhighlighter brush: sql;fontsize: 100; }String sql = "select * from table_hdr where table_name= ?";{/syntaxhighlighter}
次にtable_dtlにアクセスしますが、このテーブルにはテーブル名、行位置、列位置、その行列位置でのデータがグリッドのセル数だけ格納されており、同じようにテーブル名をキーにして選択、取得します。
{syntaxhighlighter brush: sql;fontsize: 100; first-line: 1; }String sql = "select * from table_dtl where table_name= ?";{/syntaxhighlighter}
DBアクセスは動的SQLで行われ、検索されたデータはレコードアイテム単位で「」で連結、レコード単位で「
JavaBeansのコンパイル配置とdwr.xmlへの登録
次にspread.javaをコンパイルして/WEB-INF/classes/spread配下に配置します。これでJavaBeansの配置は完了ですが、Ajaxクライアントからのリクエストに応じてJavaBeans内のメソッドを実行するためには、dwr.xmlを記述してWEB-INF配下に配置する必要があります。
dwr.xmlはリスト3(13623.zip/0.36 KB)のように記述されており、Ajaxクライアントからのリクエストに対応してDWR-ServletからどのBeansにアクセスすれば良いかを知るための情報を提供します。
リスト3の