コンテンツもよりインタラクティブに!

2008年10月16日(木)
吉田 悟美一

インタラクティブに進化するエンタメ系コンテンツ

 エンタメ系のコンテンツも、ますますインタラクティブに進化しています。

 「ゲームコンテンツ」は、「Flashタイプ」と「アプリタイプ」の、大きく2種類に分かれます。モバゲータウン(http://www.mbga.jp/)等で最近人気の無料ゲームは、ほとんどがFlashゲームです。アプリタイプでは、映像も音も本格的なハイクォリティゲームが楽しめる「メガiアプリ」や、端末を傾ける/振るなどの操作で遊ぶ「直感ゲーム(http://imode-press.jp/imode/top/topics/904i/game/index.html)」などが最新端末向けに登場してきています。

 本格的なゲームはアプリで、ライトに楽しむゲームはFlashでと2極化しています。人気のトレンドは、キャリアや機種を選ばず、誰でも楽しめてグラフィックがきれいなFlashゲームと言えるでしょう。

 「着うた/着うたフル」は、「着うた」は原曲そのままの音を着信音にできるコンテンツです。1曲まるごとダウンロードでき楽曲の一部を「着うた」として設定できる「着うたフル」も最近では人気です。着信時に「着うた」と同時にムービーやビデオクリップも表示される、映像と音が連動するような複合的コンテンツも登場し、着信系ではますますインタラクティブ要素が強まってきています。

 ムービーコンテンツもダウンロードタイプでは、容量が大きくなり、高画質/高音質で配信できるようになってきました(docomoでは最大10MB)。専用アプリなどを使った長時間ストリーミングでは、映画やドラマをまるごと配信することが可能になってきています。

 キャリアや機種によって配信可能容量や配信方法がかなり違うので、注意が必要ですが、本格的な動画配信が可能になってきたと考えていいでしょう。

 「電子書籍/電子コミック」は、電子書籍系のコンテンツの中でも、最近特に人気が高いのが電子コミックです。端末やビューアの進化で、横向きフルスクリーンで楽しめる「ワイドコミック」などが登場、大画面/カラー化が進んでいます。読みやすさが追求され、今後もさらに人気は高まりそうです。

リッチコンテンツ導入の留意点

 図2にキャリアごとのサービス名称や仕様の違い、留意点などを整理してみました。

 サイトのリッチ化以上に、コンテンツのトレンドは、端末の性能に左右されやすく、ユーザーからも変化を求められます。

 またモバイルコンテンツには、キャリア公式サイトでないと配信しにくいもの、一般サイトでも配信できるもの等の制約もあります。コンテンツによって開発予算や運用コストも大きく違ってきます。キャリア依存、機種依存も激しく端末の進化スピードも速いので、導入するコンテンツの選択には十分な検討が必要でしょう。

 リッチコンテンツの導入は、効果も期待できますが、負担も大きくなってしまう場合があるのです。オリジナルコンテンツにこだわらなければ、安価にレンタルする方法もあります。

 次に、リッチコンテンツとして注目度の高い「きせかえコンテンツ」をピックアップし、その導入についても考察してみましょう。

株式会社イオス
代表取締役/CEO(デザイナー/モバイルマーケター) 。1988年 株式会社イオス設立。プロダクト/Webデザイン等、商品開発・マーケティング分野を専門に展開。1999年、モバイル事業参入後は、ゲーム・動画配信・ショッピングモール等、複数の公式コンテンツを提供。モバイルサイト構築プラットフォーム「Rockbird(http://www.rockbird.jp/)」開発・提供。著書「ケータイ小説がウケる理由」「成功するケータイ通販」 http://www.e-o-s.net/

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