コンテンツもよりインタラクティブに!
人気のきせかえコンテンツとは
「きせかえコンテンツ」は、簡単な設定だけで、携帯の中身や印象をガラリと変えることができる、究極の携帯UIカスタマイズコンテンツです。例えば、ある商品のキャラクターデザインで、ユーザーの携帯をジャックしてしまうことも可能なのです。サイトの集客だけでなく、ユーザーの囲い込み、ブランディングやPR目的にまで効果を期待できるリッチコンテンツです。
キャリアごとにサービス名称が異なりますが、基本機能は同じ3キャリア対応のコンテンツです。対応端末は、docomoでは比較的多くFOMA903i以降、au、SoftBankは比較的新しい端末のみということになりますが、新しい機種を中心に対応端末が約100機種ありますので、コンテンツ導入した場合の効果は十分期待できると思います。対応していない端末には、同テーマの待受Flashの提供をするのが良いでしょう。
docomo「きせかえツール(http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/kisekae_tool/)」の対応端末は、「906iシリーズ」「905iシリーズ」「904iシリーズ」「903iシリーズ」「706iシリーズ」「705iシリーズ」「704iシリーズ」「703iシリーズ」です(2008年10月現在)。
au「EZケータイアレンジ」の対応端末は、「W64T」「W64SA」「Sportio」「W63SA」「フルチェンケータイ re」「W62T」「W62SH」「Woooケータイ」「W62H」「G'zOne W62CA」「W61T」「W61SA」「Cyber-shot(TM)ケータイ」「W61S」「W56T」「W54SA」「W54S」です(2008年10月現在)。
SoftBank「きせかえアレンジ(http://mb.softbank.jp/mb/service/3G/contents/change_arrange/)」の対応端末は、「923SH」「922SH」「921SH」「920P」「830SH」「825SH」「824SH Active Line」「824SH Elegant Line」「823P」です(2008年10月現在)。
きせかえコンテンツでカスタマイズが可能な領域は、端末やキャリアによって違いはありますが、主な領域と種類は図3になります。
そのほか、フォントの変更/カラーテーマの変更/メニュー項目並び替えなどが可能です。メニュー画面や待受画面からフォントの種類・サイズ、ソフトキーのラベル、キー操作音に至るまで、非常に細かくカスタマイズしていけることがわかると思います。まさに、全く別の携帯に変化させてしまうことができるコンテンツなのです。
きせかえコンテンツを開発するには
きせかえコンテンツの開発に関しては、専用の開発ツールが必要になります。docomo端末向けの開発には「NTT docomo|作ろうiモードコンテンツ|きせかえツール(http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/kisekae_tool/)」から、開発ツールが取得できます。au、SoftBankに関しては、残念ながら開発ツールの提供は今のところありません(2008年10月現在)。
非常に効果を期待できるコンテンツですが、開発が大変なのが問題として残ります。開発アイテムが、Flashや画像から音まで多岐にわたり、細かく設定できる分、端末それぞれのクセを確認しながらそれぞれ作成し、実機確認していく必要があるなど、開発期間や予算もそれなりにかかってきます。内容にもよりますが、1つのテーマでの開発予算は、100~200万円といわれています。
ある程度予算が確保できているサイト企画でないと、導入の実現は難しそうですが、今後ますます人気がでそうなUI系のリッチコンテンツとして注目していただきたいと思います。
モバイルコンテンツの世界も、端末スペックの上昇とともに、急速にインタラクティブ化、リッチ化していることを感じてもらえたでしょうか。予算や端末対応等、リッチコンテンツ導入のハードルはまだまだ高いですが、視野には入れておいたほうがいいでしょう。
次回は「サイトの機能もリッチ化する」と題して、モバイルサイトに求められる最新機能について紹介していきます。
なお、本稿の執筆にあたって、以下を参考にしました。
「NTT docomo:作ろうiモードコンテンツ(http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/)」(アクセス:2008/10)
「au by KDDI EZfactory(http://www.au.kddi.com/ezfactory/index.html)」(アクセス:2008/10)
「SoftBank Mobile Creation(http://creation.mb.softbank.jp/)」(アクセス:2008/10)