【ウェビナー連動】使っていたら要注意!? 相手を傷つけたり、失礼に聞こえてしまうかもしれない表現10選
はじめに
映画で「Oh my god!」や「What the hell!」といった表現を耳にすると、いかにも海外の人が使っている英語で「格好良い!」と感じて、自分でも使ってみたいと思いますよね。
映画で使われている表現は、当然ながらアメリカ人やイギリス人が使う自然な表現なので、そういった表現を映画から覚えるというのは有効な学習手段です。しかし、実はこういった表現をハリウッドスターが使っていたからという安易な理由でそのまま使った場合、相手を傷つけたり、失礼に聞こえてしまうことがあるのです
今回は、4月3日(月)の19時から実施されるウェビナー「Think IT流+αの英語実践レッスン〜 使っていたら要注意!? イケてるようで実は間違ってる英語表現編」との連動企画として、このような「使っていたら要注意な表現」を取り上げます。
ウェビナーでは、映画でよく聞く表現や、実は間違った意味で使っているかもしれない表現を紹介するので、ぜひウェビナーにご参加ください(もちろん参加は無料。本記事末に詳細を掲載しています)!
「ウェビナーでどんな表現を取り上げるのかな?」と気になった皆さんのために、今回は特別にウェビナーで取り上げる表現とは別の表現をいくつか紹介します。ぜひ、今回紹介する表現とウェビナーで紹介する表現を見て、うっかり勘違いで相手を傷つけたり、言ってしまって恥ずかしい思いをしないようにしましょう!
それでは、さっそく表現を見ていきます。最初の5つは「映画で見かけるセリフ」、そして残りの5つは「思っていたのと違う英語」です。
「映画で見かけるセリフ」編
映画で見かけるセリフ その1:Get out!
この表現は、皆さんも映画でよく耳にしたことがあるのではないでしょうか。この表現には意味が2つあります。1つは「出ていけ!」という意味で、もう1つは相手が信じられないことを言った際に、「それは嘘だよね?」という意味で返すものです。
2つ目の意味でこの表現を使えると格好良いので、それを知った上で使おうと思った人も多いかもしれません。ただ、この表現を使う際は言い方を間違えると相手を傷つけたり、相手を怒らせる可能性があるので注意しましょう。
「Get out!」と強く言うと「出ていけ!」となってしまいます。「それは嘘だよね?」と言いたい場合には、日本語で「うそつけ~」と言うときのように、少し優しく半信半疑な口調で言うようにしましょう。
映画で見かけるセリフ その2:You’re funny.
英語の表現には「皮肉」が込められたものが多く存在します。実はこのYou’re funny.という表現も、皮肉が込められている場合が多いです。
恐らく、皆さんは、面白い人に「あなたは面白いですよね」と英語で伝える際にYou’re funny.という表現を使おうとするのではないでしょうか。実際に映画でもこの表現は使われますし、現実の世界でも使わている表現です。
ただ、この表現を使う人の8〜9割は「はいはい、あなたは面白いよ」と皮肉を言っていると考えて良いでしょう。相手が面白いことを言った場合、Stop making me laugh.(笑わせないで)や、That was so funny.(それ・あれは凄く笑えた)と表現することをおすすめします。
映画で見みかけるセリフ その3:It was a pleasure.
これも、皮肉を込めたIt was a pleasureという表現です。もちろん「〇〇ができて光栄です」という意味でも、It was a pleasure ~ingという形で使うこともあります。
しかし、その逆にウンザリした場合に、少し皮肉っぽくIt was a pleasure.と言うことがあります。本当に光栄だと思った場合には、そう聞こえるように感情を込めて言う必要があります。少しでもトーンや言い方を間違えて、かつ少しゆっくりこの表現を言った場合、相手には皮肉に聞こえてしまう可能性があるので注意しましょう。
映画で見かけるセリフ その4:What do you care?
careは「気にする」や「面倒をみる」といった意味になりますよね。そこで、What do you care?を「何か気になりますか?」という意味で覚えてしまうと大失敗をするので注意しましょう。
What do you care?は、実は「君にはどうでも良いことだろ」や「大きなお世話だ」といった意味になります。要するに、相手が心配してるようなそぶりを見せた際に「本当はどうでも良いと思っているんだろ」という感じで使う表現です。
誰かが何か気にしていそうなときにこの表現を使ってしまうと、相手はあなたが何のことを言っているのか分からず、驚いてしまいます。もし何か気になる(心配している)ことがあるか尋ねる際は、What’s on your mind?やIs there something you’re worried about?といった表現を使うと良いでしょう。
映画で見かけるセリフ その5:I’m going to hit home.
この表現では、home以外にもI’m going to hit the bar.やI’m going to hit the road.のように、hitの後の名詞を変えることができます。
hitには「打つ」や「当てる」という意味がありますが、別に家を何かで打ったり、当てたりするという意味ではありません。
この表現では、hitをgoという意味で考えることができます。I’m going to hit homeは自分の家に行く(帰宅する)、I’m going to hit the bar.はバーへ行く、そしてI’m going to hit the road.は道へ行く=家や旅など、どこかへ行くという意味になります。
ただ、間違えてI’m going to hit your home.のように「誰の」という単語を入れてしまうと、本当にその物を叩くという意味になるので注意しましょう。
このように、映画で見かける表現を勘違いして使ってしまうと、相手を傷つけたり、相手との人間関係にひびが入ってしまうこともあるので、「何だか格好良い」という理由だけで、正しく意味を理解していない表現を使うのは注意しましょう!
「思っていたのと違う英語」編
ここからは、日本語から英訳してみたら、実はそれでは正しく伝わらない! という英語を5つ見て行きましょう。
思っていたのと違う英語 その1:いいえ、結構です。
皆さんは、「いいえ、結構です」と英語で表現する場合、どのように言いますか? もしNo, thank you.と頭に浮かんだら、要注意です! 「Thank youを使っているから、丁寧な表現かな?」と思う人も多いと思いますが、実は「いえ、結構です」と少々冷たく聞こえてしまう可能性が高いと言えます。
断る際は、例えばI’m sorry, but I can’t.(ごめんなさい、でも、できません)のように謝ったり、I’d love to…, but …(ぜひ〇〇したいのですが、…)やI wish I could, but …(できたら良かったのですが、…)と、その気持ちはあることを伝えた上で、できない理由を説明すると良いでしょう。
No, thank you.が丁寧な表現だと思っていた方は、思っていたのと違う英語なので注意しましょう!思っていたのと違う英語 その2:手に入りません。
何かが手に入らないことを英語で説明する際、皆さんは英語でどのように言いますか? もしI don’t get it.が出てきたら要注意です!
確かにgetには「得る」や「手に入れる」という意味として使えるので、I don’t get it.と言いたい気持ちは分かります。
しかし、実はgetには「理解する」という意味もあり、この表現はまさにその意味を使った表現なのです。よって、I don’t get it.は「意味が分かりません」「理解できません」といった意味になります。
相手の発言に対して「それどういう意味?」と伝える際に使う表現で、「手に入りません」という意味では全く使えないので注意しましょう。
思っていたのと違う英語 その3:できました。
これは「昨日、映画を観ることができた?」といった質問に対して、ひと言で「できたよ!」と答えるようなものだと考えてください。皆さんは、どのように英語のひと言で答えるでしょうか。I could.が出てきたあなた、要注意です!
couldはcanの過去形と覚えている人も多いと思います。確かに間違いではありませんが、「何かができた」と過去形で言う場合はcouldよりもwas able toを使うことが多いです。
そして、このI could.は「することはできる」という意味になり、かつifの(もし~)や、but(でも)のような条件や断る理由が続くようなニュアンスを持っています。
よって、「何かができた」とひと言で返すときにI could.を使うと、思っていたのとは違う英語になってしまうので注意しましょう。
思っていたのと違う英語 その4:馬鹿じゃないの。
これは、かなり注意が必要な表現です。相手がヘマをしたので、冗談半分に「馬鹿じゃないの」と言う場合、皆さんなら英語で何と表現しますか? You’re stupid.と思ったら要注意です。完全に思っていたのと違う英語になってしまいます。
馬鹿はstupidとも訳せますが、人に対して使う場合は「頭が悪い」や「愚か」という、かなり相手を下げる表現になり、冗談半分では使えません。「何かがくだらない」と表現する場合にはThat’s so stupidと言ったりはしますが、人に対して使うことは避けるようにしましょう。
このような場合には、「ヘマをした」という行為についてコメントしましょう。例えば、Why did you do that?(何でそんなことをしたの?)といった表現がおすすめです。他にもWhat were you thinking?(何を考えてたんだよ!)のように、その人の人間性等を責めないような言い方をすると良いでしょう。
思っていたのと違う英語 その5:残念ですが
相手に何か悪い知らせをするなど、ちょっと言いにくいことを伝える場合、日本語では「残念ですが」と枕詞を付けて話すと効果的ですよね。では、もし英語で「残念ですが」と言う場合、どのように言うでしょうか。
もしI’m afraid, but…と言っていたら要注意です! これはとても惜しいのですが、I’m afraid thatが「残念ですが」を意味する枕詞です。thatは省略できますが、butを続けるのではなく、節(S+V)を続ける必要があります。
I’m afraid, but…と言ってしまった場合、I’m afraidだけで完結する形になるため、「私は恐れています」や「私は怖いです」という意味になってしまいます。これでは「私は怖いですが、…」と相手に言っていることになるので、完全に思っていたのとは違う英語ですよね!
おわりに
今回は「映画で見かける表現」と「思っていたのと違う英語」というテーマで、間違って使うと相手を傷つけたり、自分が恥ずかしい思いをする表現を5つずつピックアップしました。
4月3日(月)に開催するのウェビナーでは、こういった表現をさらに10個ずつ紹介します! アメリカ人講師のダニエルが、間違って使った場合、相手にはどのように聞こえるかといったことも説明します。
参加は無料、ウェビナー後にはQ&Aで直接講師に質問する機会もありますので、ぜひお申し込みください! ウェビナーで皆さんにお会いできることを楽しみにしております!
「Oh my god!」「You’re crazy.」「What the hell!」・・・どこか映画でもよく聞いたことのあるセリフですよね? このようなフレーズを「ネイティブが言っていたのを聞いた」「映画でハリウッドスターが言ってた!」といった理由で安易に真似をすると、相手を傷つけたり、思っている以上に相手に対して失礼に聞こえてしまっていることがあります。
「Think IT」が主催する主に読者のエンジニア層を対象とした英語実践セミナー「Think IT流 +αの英語実践レッスン」では、英語シリーズの第5弾として「使っていたら要注意!?イケてるようで実は間違ってる英語表現編」を4月3日(月)に開催します。
今回は「使っていたら要注意!? イケてるようで実は間違っている英語表現編」と題して、使っていたら要注意! な【映画でみかけるセリフ編】と【思ってたのと違う英語編】に分けてお届けします! 講師を務めるのは、本英語シリーズでおなじみ、株式会社グローレンの講師・宮園順光さんと、ネイティブ講師のダニエル レトンさんに解説していただきます。
また<番外編>では、職場で使っているITエンジニア業界の言葉や用語をクイズ形式で見ていきます。こちらもITエンジニアの方は必見です。英語の勉強会ですが、難しい文法説明などは一切ありません。参加無料ですので、ぜひ興味のある方はお気軽にご参加ください。
【開催セッション/タイムテーブル】
・19:00〜19:03 全体ご説明
・19:03〜20:00 「Think IT流 +αの英語実践レッスン」ここが変だよ!日本人の英語! ~使っていたら要注意!? イケてるようで実は間違ってる英語表現編
【参加費】無料(事前登録制)
【参加対象】ITエンジニアやビジネスパーソン全般、英語に興味・関心のある方
【参加申込】こちらからお申し込みください!
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