SUSE Linux Enterprise Serverを楽しむ! 4

NICXにethXを割り当て、bondingを作成

NICXにethXを割り当て、bondingを作成

 では、NIC1にeth0、NIC2にeth1を割り当てるように修正していきましょう。設定方法はリスト5のようになります。

 ここで、bondingが構成されていない状況で、一時的なIPアドレスで確認していきます。確認方法はリスト6のようになります。

 確認ができたら、次にeth1(NIC2に割り当て)とeth3(NIC4に割り当て)で、bondingを作成していきましょう。設定の方法はリスト7のようになります。

設定ファイルifcfg-bond0を新規作成

 次に、設定ファイルifcfg-bond0を新規に作成します(リスト8)。では以下のコマンドでネットワークを再起動しましょう。

# rcnetwork restart

 そして、以下のコマンドでクライアントからbond0でアクセスできるか確認してください。

# ifconfig -a |grep HWaddr

 以上で、設定の手順は終了となります。

 最後にNICの設定におけるポイントをまとめていきます。bonding構成の場合、インストール時点でNICの設定は不要であり、OSインストール後に行えばよいでしょう。また、ドメイン名を含めないホスト名が推奨されているミドルウェアもあるので注意してください。

 SLES 10においては、物理NICとLinux上のネットワークインターフェースの対応づけはudevを利用します。udevを利用することで、物理NICと論理的なインタフェースの対応を固定することができます。udevを使わない場合、サーバの物理コンポーネントに障害が発生した後にOSを再起動すると、物理コンポーネントとSLES 10での既存インターフェースやデバイス名との対応にズレが生じる可能性があります。udevは、周辺機器の障害や着脱における論理インタフェース名およびデバイス名の整合性を保つ重要な役割を担っています。

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