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モバイルツールで1台のPCから解放される

2009年1月30日(金)
福田 基輔

WebはPCだけのものではなくなった

 Webにおけるツールと言うと、Google Labs(http://labs.google.com/)に代表されるオンラインアプリケーションがまず挙げられます。データをローカルに一切持たなくても、Webブラウザから閲覧したり、編集するなどの操作が、実用的なサービスとして、ほとんどの場合無償で提供されており、多くの人にとってオンラインアプリケーションが身近な存在になりつつあります。とりわけ、メール/ブックマーク/ドキュメント/写真という、Webリテラシーの低いユーザーでも頻繁にPCで取り扱うデータのオンライン管理化が実用的になってきた意味は大きいと言えるでしょう。

 しかし、それよりも筆者の関心を引くのは、実は、iPhoneをはじめとしたモバイル機器たちです。長らく、WebはPCのもので、モバイルは副次的なものとして扱われてきましたが、2008年に一気に押し寄せてきたスマートフォンの流れや、革新的なモバイルガジェットの登場によって、もはやモバイルなしではWebを語れなくなってきています。WebがPCだけのものだった時代は、もう過去の話なのです。

 今回は、Web業界に身をおく筆者が、2008年に特に注目したツールとして、「iPhone」と「pomera」を紹介します。「ツール」というテーマをいただいた時、真っ先に頭に浮かんだいくつかのツールたちは、どれも持ち歩けるコンパクトなものでした。もちろんこの2つもそうです。それだけ、Webを活用する上でモバイル機器はなくてはならないものになっていますし、私たちの道具(ツール)として生活やビジネスに、利便性や刺激を与えてくれています。

 これら2つのツールは、そもそも異なる用途の製品ではありますが、Webという軸を置くと、それぞれ真逆に位置することになります。ー方はWeb世界と限りなく近いところにあり、もう一方はWebの一切を拒否した製品です。しかし、ひとつ共通して言えることがあります。それは「1台のPCからの解放」です。

ポケットにもうひとつのPCを携帯する

 松本人志が「なんか必死でしょ」とぼやいたのも今は昔。日本のメジャーキャリアたちは昨今、スマートフォン市場の主導権を握るのに躍起です。その流れをつくり、今もその中心にいるのが、Appleが開発したiPhone(http://www.apple.com/jp/iphone/)です。

 iPhoneを持っている感覚は、ポケットに小さなPCを忍ばせているのに近いものがあります。なぜならば、これまでPCで管理していたあらゆるデータが、iPhoneから閲覧可能だからです。メール/アドレス帳/写真/音楽/スケジュール/ブックマーク/タスク(RTM)。ざっと挙げただけでも、これだけのデータをPCとiPhoneでシームレスに管理することができます。これが地味ではありますがものすごく重宝するのです(写真と音楽については、PCとiPhoneをUSB接続する必要があります)。

 そのためには、MobileMe(http://www.apple.com/jp/mobileme/)という、Appleの提供するサービスに登録しなければなりませんが(年間約9,800円)、PCで追加、変更した内容はすぐにiPhoneに反映されて、またその逆も同様に反映されるというのは、そのこと自体を「忘れさせてくれる」新しいユーザー経験でした。

 ただ前述した通り、音楽については毎回PCと接続した上で同期をとらないと、iPhoneで楽しむことができませんでした。これに対してはすでに画期的なアプリケーションが登場しています。それは「Simplify Media(http://www.simplifymedia.com/index.html)」というアプリケーションです。

 Simplify Mediaはネットワークを介して、PCに保存してあるiTunesライブラリにアクセスすることができます。設定の手順もシンプルで、iPhoneとPCにそれぞれSimplify Mediaのアプリケーションをインストールした上で、アカウントを作成し、iPhoneに読み込む楽曲ライブラリを選択すれば完了です。PCは自宅などで常に起動しておく必要がありますが、Wi-Fiだけでなく3Gでも接続することが可能なので、電波さえ届く場所であれば、どこにいても自宅の膨大なiTunesライブラリにアクセスし、その時の気分にマッチしたお気に入りの1曲をiPhoneから聞くことができるのです。

 これまではMacBookをケータイのように携帯していた筆者ですが、iPhoneを手にしたのを機にそれをやめることにしました。もうひとつの小さなPCをポケットに持つことによって、利便性を著しく低下させることなく、既存の「PCからの解放」を実現することができたのです。

株式会社コンセント
早稲田大学芸術学校建築設計科卒業。フリーランスの活動を経て、株式会社コンセントに入社。Webサイトの企画・制作に、ディレクター・インフォメーションアーキテクトとして携わる。代表的な実績に「SWFC(上海環球金融中心)」、「新潮文庫の100冊」(グッドデザイン賞受賞)。
株式会社コンセント:http://www.concentinc.jp/
ブログ:http://blog.mtsk.jp/

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