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Androidと組み込み開発

2009年4月1日(水)
水野 光男

Web 2.0と組み込み機器をつなぐAndroid~Web 2.0時代のモバイルデバイス

 AndroidはWebKitやXMLパーザといった、Webアプリケーションを実行するために必要な機能がそろっています。Gearsにも対応していますので、オフラインでWebアプリケーションを実行することも可能です。

 Androidのアプリケーションを配布しているAndroid Market (http://market.android.com/)をのぞいてみると、マッシュアップアプリケーションが多くアップロードされています。

 例えば、Big in Japanの開発したShopSavvy(http://www.biggu.com/applications)は、商品のバーコードをカメラで写して、近隣のお店やネットショップでの価格をインターネットから検索して一覧表示するアプリケーションです。また、最近話題の頓智.comのセカイカメラもAndroid版が開発されているようです。

組み込み機器への応用

 また、オープンソースなので、携帯電話に限らず、幅広く組み込み機器に移植が可能です。わたしもLinux Zaurus C3000や、OMAP3の評価機であるOMAP3EVMにAndroidを移植しています。

 ただし、一部のライブラリやアプリケーションはソースコードが公開されていません。例えば、Google Mapのライブラリや、You Tube再生アプリケーションなどはオープンソースに含まれていません。位置情報を利用したアプリケーションを組み込み機器で利用する場合は、Google MapのWeb APIを利用するライブラリを独自に用意する必要があります。

 このような制約はありますが、インターネットやサーバーを含んだシステムの一部として、専用の組み込み機器を使うようなアプリケーションの場合には、Androidを利用することでシステム構築が柔軟に行えます。AndroidではJavaアプリケーション、Javaアプリケーションの一部にWebを埋め込む、Webアプリケーションをブラウザーから使うなど、アプリケーションからネットワークにアクセスする手段をいろいろと選べます。Androidは、Web 2.0と組み込み機器をつなぐフレームワークといえます。

 次回は、Androidアプリケーションの開発環境についてお話させていただきます。

【参考文献】
『日経Linux 2009年2月号』日経BP社(発行年:2009年)

日本Androidの会
日本Androidの会組み込みWG。最初のAndroid SDKがGoogleから発表されたとき、早速ダウンロードして「Hello, World」を書いて、ひょとしてZaurusで動いたら面白いんじゃないかな?と思ってしまったのがきっかけでした。日本Androidの会では定期的に勉強会を開いています。ご興味があれば、ぜひ。
http://android-group.jp

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