コンフィグレーションを使ったRTC開発
AquesTalkのダウンロードと設定
次にAquesTalkのダウンロードと設定を行います。
株式会社アクエストのページ(http://www.a-quest.com/aquestalk/index_win.html)から「AquesTalk Win版」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイル(aqtk20061012.zip)を展開すると、「bin」フォルダにサンプルプログラム(AqTkApp.exe)があります。これを動かせばAquesTalkによる音声合成を体験できます。
ここではRTCを開発するためのファイルとして、以下のファイルをRTC Builderで生成したプロジェクトのフォルダ(AquesTalkCompProjフォルダ)にコピーします。
・「bin」フォルダのDLLファイル(AquesTalkDa.dllのみ)
・「inc」フォルダのヘッダーファイル(AquesTalkDa.hのみ)
・「lib」フォルダのライブラリファイル(AquesTalkDa.libのみ)
次にライブラリのリンクを設定します。RTC Buiderで生成されたフォルダ(AquesTalkVoiceCompProj)内の「AquesTalkVoice_vc9.sln」をVisual C++2008 Express Edition(以下VC++)で開き、メニューから「ビルド > 構成マネージャ」で「AquesTalkVoiceComp」プロジェクトの「ビルド」チェックボックスをオンにします。
そして、ソリューションエクスプローラーからAquesTalkVoiceCompのプロパティで、「構成プロパティ > リンカ > 入力」を開き、「追加の依存ファイル」の欄に「$(rtm_lib)」となっているところを、「$(rtm_lib) AquesTalkDa.lib」(半角スペース区切り)とします。
これで準備OKです。
#include "AquesTalkDa.h" // AquesTalkを使うためのヘッダーファイル using namespace RTC; class AquesTalkVoice : public RTC::DataFlowComponentBase (onActivated, onDeactivated, onExecuteをコメントからはずすこと) H_AQTKDA m_hAquesTalk; // 音声合成エンジンのハンドラ |
図2-1:AquesTalkVoice.hの変更箇所(下線部)
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RTC::ReturnCode_t AquesTalkVoice::onActivated(RTC::UniqueId ec_id) RTC::ReturnCode_t AquesTalkVoice::onDeactivated(RTC::UniqueId ec_id) RTC::ReturnCode_t AquesTalkVoice::onExecute(RTC::UniqueId ec_id) |
図2-2:AquesTalkVoice.cppの変更箇所(下線部)