TOP>キャリアアップ> 東証マザーズへ上場されましたが、ドリコムの強みは何ですか? ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第3回:blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」 2006/6/26 前のページ 1 2 3 次のページ ドリコム執行役員兼ウェブサービス事業本部長新井 元基氏 学生時代からドリコムに参与している。現在ではドリコムの生え抜きとして経営に参画する立場として事業を引っ張っている。 「意気揚々とお客様に伝えよう!」がドリコムのアイデンティティ。花びらの色には「Rose=情熱」「sakura=成功・成就」など、すべてに意味があるのだ。 「with entertainment」というキャッチフレーズを掲げるドリコム各所には遊び心が溢れている。会社に入るとすぐに社員の要望から設置されたビリヤード台があり、来社する人を驚かせている。 当社の最大の強みは「競合他社があまりない」という点でしょう。というのも、現在のblogビジネスだけで成り立っている企業は他にはほとんどなくこの分野では当社がパイオニアとして多くのご支持をいただいているからです。 もちろん今後、競合他社が生まれないとは断言できませんが、当社のビジネス基盤が揺らぐことはないでしょう。なぜならば、当社では全スタッフの7割がエンジニアであり、技術力をバックボーンとしたIT業界・blogビジネスの未来を見据えた事業立案能力や実行力には自信があるからです。 当社の取り組みが他社に負けないことについて、スタッフのモチベーションの高さがあげられます。当社は新規アプリケーションの開発を手がけるとともに、同時にアプリケーション・システムの導入やカスタマイズを手がけるSI企業の面も持っています。ただ、一般的なイメージのソフトハウスやSI企業が常に依頼されたモノを「作る」のに対して、当社は自分たちのための将来に関わるサービスを「創る」という点が大きな違いです。 SI事業の多くがクライアント先での常駐業務が多いのに対して、当社では自社オフィスで腰を落ち着けた開発と取り組むことができます。そのスタイルの違いがモチベーションの維持・向上に与える影響は、エンジニアとしての経験をお持ちの方ならばよくおわかりかと思います。 もちろん、自分たちのサービスを生み出すには単にいわれたことだけを手がけていればいいという甘えが通用しない面があります。当社の内藤(株式会社ドリコム代表取締役)が採用の際に「ヒーローを待っています!」と発信する背景には、自分たちのサービスを創るために個々の意識・活躍が大事だと考えているからです。 組織の中で働くには当然適応力を求められますが、それでもエンジニア、またサービスの仕掛け人として突出した「何か」は失わないでほしい。その意識を持つスタッフが多くなれば、シナジー効果によってより大きな潮流を生みだすことができると思います。このことを念頭に置いて全力投球できる方なら、当社で多くの刺激を受けることができるでしょう。 経営層に共通している意識が「いばったら負け」と考えている点です。いばる人はそれだけ他者との距離を置く人なので、どれだけよい能力の持ち主でも他のスタッフと協力して面白いモノを創りだすことはできません。 ですから当社の経営層は気軽になんでも話せる雰囲気を重視しています。これには当社のスタッフの年齢層が20〜30代と若いことが影響していると思います。年齢層の幅広い大企業の場合、なかなかこういったフレンドリーな環境は実演できないと思います。 社内のサークル活動が活発なのも当社の大きな特徴です。スタッフの誰かが「フットサルをやりたい!」と思いついたら、そのメッセージを社内blogなどで他の人に発信して、仲間を集めて開始するということが当たり前に行われています。 他にも、野球やスノーボードといった身体を動かす活動が多いです。仕事は忙しいですけれども、それをフォローできる環境が当社にはあります。 次のページでは、「ドリコムの成長の秘密」を見える化 >> 前のページ 1 2 3 次のページ INDEX 第3回:blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」」 ドリコムの事業にはどういったものがあるのでしょうか 東証マザーズへ上場されましたが、ドリコムの強みは何ですか? 新しいオフィスに移られてからまだ間もないですよね ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第1回 見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」 第2回 検索結果を見える化する「マーズフラッグ」 第3回 blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」 第4回 「顧客企業が本当にして欲しいこと」を見える化する「エルテックス」 第5回 「ユビキタスとは何か」ということを見える化する「ビートラステッド・ジャパン」 第6回 データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」 第7回 オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」 第8回 「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」 第9回 「検索ポータルの舞台裏」を見える化する「Google」 第10回 「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」 第11回 「ユーザフレンドリーな検索」を見える化する「Baidu(百度)」 第12回 「社員のスキルアップ」を見える化する「ニスコム」 第13回 企業ビジネスから顧客の望みを見える化する「オージス総研」 第14回 顧客視点のサービスを見える化する「ピーエスシー」