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| MSCSのハードウェア構成の制限について | ||||||||||||||
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ここで、MSCSのハードウェア構成の制限について説明します。 |
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| 共有ディスク | ||||||||||||||
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システムダウンした場合は、複数あるサーバ間で同じデータを引き継ぐ必要があるため、同一の共有ディスクを各ノードが利用します。接続には一般的にSCSI接続のハードディスクを利用する場合が多いですが、Fiber Channelでの接続もサポートしています。 クラスタサーバと共有ディスクとの物理的な距離は接続に利用しているハードウェアに依存し、標準のSCSIによってサポートされる距離は通常25メートル程度ですが、拡張SCSIを使用した場合は1,000メートル程度まで接続距離を伸ばすことが可能になります。 |
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| ノード間のハードウェアの相違について | ||||||||||||||
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Windows Server 2003のクラスタ環境は異なるハードウェア構成でも動作が可能であり、専用のハードウェアを用意する必要はありません。しかしながら、最大限リスクを考慮する場合は同様のハードウェア構成のサーバを用意することが推奨されています。 例えば、高スペックのサーバで大量の処理が実行中に何らかの障害が発生した場合に低スペックのサーバに実行中の処理をフェイルオーバしても、その作業負荷に耐えられずダウンしてしまう可能性があります。 また各々のサーバは、クライアントに対してサービスを提供するためのネットワークインターフェースカード(NIC)、そしてノード間で同期を行うためのNICの2つを必要とします。 |
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| ハードウェア互換性リストについて | ||||||||||||||
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MSCSを構成するためのハードウェア(共有ディスク、ネットワークアダプタなど)は、Windowsハードウェア互換性リスト(HCL)に記載されているハードウェアのみがサポートされています。そのため、環境構築の際は事前にHCLを確認し、使用するハードウェアがサポートされているシステムかを確認しておく必要があります。 HCLの最新情報は以下のマイクロソフト社のホームページで参照することが可能です。 |
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| SQL Server 2005のクラスタ環境の構成方法と提供される機能 | ||||||||||||||
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SQL Server 2005のクラスタ機能は、MSCSが実行中のサーバ上で実現されます。導入手順の概要は以下の通りです。
表3:SQL Server 2005のクラスタ機能の導入手順の概要 クライアントへのサービス提供用のNICには、仮想サーバとしてIPアドレスを割り当て、クライアントマシンからは仮想サーバ上のIPアドレスでSQL Serverにアクセスが行われます。そのため、障害が発生して仮想サーバが障害を検知した場合でも、待機状態だったノードが仮想サーバ上のIPアドレスを持つことができます。 そのことによって、ノードごとのホスト名やIPアドレスの相違は吸収され、クライアントアプリケーションからはまったく意識をすることもなく、設定の変更なしでシステムの利用を続けることが可能になります。 SQL Server 2005でクラスタ機能を利用することにより、MSCSの機能がさらに拡張され、ビジネスインテリジェンスコンポーネントとして提供されているAnalysis Services、Reporting Services、Integration Servicesなどのクラスタ化も可能です(Analysis Servicesは複数インスタンスをクラスタ構成にできます)。 また、メンテナンス機能として複数のノード間で行われる処理の進捗状況やエラーレポート、診断ツールによる統合されたログの参照をすることができます。 次回は実際にSQL Server 2005でフェイルオーバクラスタ環境を実現するため、必要となる事前準備として、Active DirectoryとMSCSの構築方法を中心に説明します。 |
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