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| 3. 検証と監査 | ||||||||||||
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最後は検証と監査である。これはインベントリに登録されているソフトウェアと、実際に個々のマシンにインストールされている実態との間に違いはないか、あるいは未登録のソフトウェア(不正ライセンスなど)がインストールされていないかを検査する作業であり、システム管理者なら誰でも頭の痛い問題だ。 ここで役立つのがどこにどのようなソフトウェアがインストールされているかを探索するディスカバリツールである。ここはまさにツールの導入が効果をあげる部分であり、ディスカバリツールを導入することで、システム管理者がメールなどで個々にインストールされているソフトウェアを調査するのと比べると、格段に効率や正確性が向上する。 JP1では先のNETM/DMがディスカバリ機能を持っており、各エージェントが自コンピュータにインストールされているソフトウェア情報を検索してマネージャに送ることで、保有しているソフトウェアライセンスに対する過不足や未許可ソフトウェアをインストールしているマシンの特定などを行うことが可能になる。 |
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| まとめ | ||||||||||||
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以上でJP1のNETM/AIM、NETM/DMによるITILのソフトウェア資産管理の実践例を紹介した。人手では手間のかかるインベントリの作成やソフトウェアの展開、実際のインストール状況の把握などの作業が、ツールを使うことで判りやすく、また効率よく行えることがおわかりいただけたと思う。 |
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| 連載のおわりに | ||||||||||||
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これまで3回にわたって「OpenView」「Tivoli」「JP1」と代表的なシステム運用管理ツールを用いてITILを実践する例として、「サービスデスクとインシデント〜問題管理」「プロアクティブなキャパシティ管理」「ソフトウェア資産管理」について説明してきたがいかがだっただろうか。 ITILの運用管理項目は非常に広い範囲におよんでいるため、現状単一のツールですべての領域をカバーできるものはまだない。そのため今回の連載のように、機能分野ごとに適したツールを選択し、組み合わせて使っていくことになるので、導入の際には各ツールの機能や特性をよく理解して選択することが重要だ。 また、いずれのツールを使う場合でも、残念ながらITILツールとしての相互運用性はまだ確立していないので、複数のツールを組み合わせて使う際には、それらのインテグレーションについても考慮する必要がある。ツールの実装を外部のシステムインテグレータに任せる場合には、マルチベンダーのシステム運用管理ツールにおける構築力や実績というのも重要な選択基準だ。 本連載がITIL導入を検討されているシステム管理者の方々のお役に立てたならば幸甚である。 |
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