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| Microsoftの2本の柱 | ||||||||||||||||
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Microsoftには「Windows」と「Office」という2本の柱ともいうべきメジャーな製品ブランドが存在し、それぞれがAjaxへの進出を指向している。 まずWindowsの方は、「Windows Live」というサービスを開始している。
Windows Live
http://www.live.com/ これは、RSSフィード、Hotmail、メッセンジャなどのパーツ(Liveガジェットという)を自由に並べ、自分だけのポータルを簡単に作ることができるサービスである。Ajaxの技術が全面的に使われていて、日々の作業をはじめる入口を快適に実現する。またAjax開発の知識があれば、若干のお約束を覚えることで、Liveガジェットを自作することも容易である。 ちなみに、筆者はGoogle、Windows Live、WikiPedia、Amazon、Yahoo!、searchmash、a9、kakaku.comの各Webサイトを切り換えて検索できる「十徳SEARCH」というLiveガジェットを作成した。この文章が読者の皆さんの目に届く頃には「Windows Live Gallery」のWebサイトで公開されている……と思う。なお、Vistaサイドバーガジェット版の十徳SEARCHはすでに公開済みである。 Windows Liveの面白いところは、Microsoftだけで完結しないシステムである、という点だろう。Microsoft自身が、積極的に外部に開かれたシステム構成を取っている。例えば、最初から用意されたLiveガジェットは基本的なものに限られており、豊富な機能を持ったリッチなLiveガジェットは、サードベンダーや個人が作成する。 そして、それらのLiveガジェットを登録し、容易に検索可能としたWindows Live GalleryというWebサイトが存在する。これを使うことで、Windows Liveの利用者は世界中の様々なLiveガジェットを見つけだし、それを自分のポータルページに組み込むことができる。 このような開かれた構造は、WindowsというOSのあり方と同じということができるだろう。Windowsという製品は、Microsoft製品だけだけでは完結しない。サードベンダーや個人が作成する様々なソフトをインストールして、はじめて本領を発揮するものである。 さて、もう1つのブランドであるOfficeにも「Office Live」という新しいサービスがある。これらは、Windows Liveとは方向性が180度逆のサービスということができる。つまり、利用者のカスタマイズでいくらでも形を変えるのがWindows Liveだとすれば、Office Liveとは必要なサービスをオールインワンのパッケージにして「あとは使うだけ」という状態で提供するものである。 Office Liveには、以下の3つのサービスがある。
表1:Office Liveの3つのサービス 見ての通り「Office」というブランド名は冠しているが、ワープロや表計算など、Officeブランドでメジャーな機能は提供していない。そうではなく、Webブラウザを使って効果的に機能を発揮できる分野に絞ったもののみを提供している。その点で、Web上のワープロや表計算を提供する「Google Docs & Spreadsheets」とはまったく位置づけが異なるものといえるだろう。 |
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