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| はじめに | ||||||||||||||
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リスクと聞いて思い浮かぶことは千差万別色だと思うが、ここでは事業目的を妨げる恐れのあるすべての不確定な事象をリスクと捉える。この「不確定」と「予知できない」というのがリスクを考える上でのポイントであり、そのリスクを把握・評価し、適切な対応を取ることが企業として重要なのである。 本連載では「リスクの把握・評価」を分析して評価する手法である「リスクアセスメント」に着目し、次のトピックにおいてリスクアセスメント手法をどう適用するのかを紹介していく。
表1:本連載で取り上げていくトピック 今回はリスクマネジメントの概要やリスクアセスメントの位置付け、そして主なリスクアセスメント手法の概要について述べる。 |
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| リスクマネジメントの定義 | ||||||||||||||
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本連載ではリスクマネジメントを「リスクを予見し、そのリスクがもたらす損害を予防する対策や、損害が発生した際の事後処理対策などを効果的・効率的に実施する組織的活動」と定義する。 これからリスクマネジメントについて詳細に説明していくが、その前になぜリスクマネジメントが必要なのかを確認する。 |
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| リスクマネジメントの必要性 | ||||||||||||||
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経済産業省のリスク管理・内部統制に関する研究会のレポート(2003年)によれば、「企業を取り巻く状況の変化」の中で、リスクマネジメントの必要性について次の記述がある。
表2:リスクマネジメントの必要性 最近起きている企業の不祥事を見ると、経営責任(コーポレート・ガバナンス)整備の視点からも企業の不祥事のリスクに対応するためにリスクマネジメントは必要と考えられる。 多発する企業の不祥事によるリスクとは、企業の不正献金/不正会計事件/従業員の不正取引/個人情報漏洩などの不祥事が起きることによって、多くのステークホルダが影響を受けて損失を被ることである。もし不祥事が起きた場合、経営者自身が不祥事を起こした責任、従業員の不祥事を防止できなかった責任が厳しく問われることとなる。 またリスクマネジメントは損失を回避するだけのものではなく、企業価値を向上する次の効果もある。
表3:企業価値を向上するために行われるリスクマネジメント |
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