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| 簡単に構築できるデータベースとは | ||||||||||||||
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「データベースを構築する」というと、エンジニアではない普通の人は「難しいこと」だと思うことでしょう。これは20年以上も前、PCが普及しはじめた頃からずっとかわらないようです。 仕事でPCを使っているレベルの人からすれば、表計算ソフトウェアのMicrosoft Excel(以下、Excel)は使えるけど、データベースソフトウェアであるMicrosoft Access(以下、Access)は難しいといった考え方自体を否定できないのかもしれません。 確かにAccessを利用することは簡単ではないでしょう。だからといって、データベースを作ることが難しいわけではありません。もちろんExcelなどと比べてしまうと、作業の順序や考え方は異なりますので、ある程度の知識は必要ですし、データベースに対する考え方を理解する努力も必要です。 しかし本格的なリレーショナルデータベースの導入になると、一般ユーザにとってハードルが高いためか、システム開発者から見ればどう考えてもデータベースを使った方が簡単で効果が高いと思われる事例でも、無理やり表計算ソフトウェアが使われているケースを多々見受けられるのも事実です。表計算はあくまでも集計表をコンピュータに計算させるものなので、データベースのように自由に作成した複数のファイルを管理/運用することは大変な作業となります。 そのため「より手軽にデータを管理したい」というユーザからのニーズが多いものの、データベース構築は敷居が高いとあきらめている人は多いはずです。コンピュータの専門家ではない一般のビジネスユーザが、部門データや個人データを簡単に管理したい場合、お勧めのソフトがあります。それが今回紹介するFileMaker Proです。 FileMaker Proは、人/プロジェクト/資産などの様々な情報を簡単に管理・活用することが可能で、使いやすさが定評のデータベースソフトウェアです。本連載では、FileMaker Proを使って誰でも簡単にデータを蓄積・活用できる方法を紹介していきます。 |
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| FileMakerの生い立ち | ||||||||||||||
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まずは、本連載で紹介するFileMaker Proの生い立ちについて紹介しましょう。FileMaker Proの歴史は長く、最初のバージョンは20年以上も前の1984年6月にMacintosh用のアプリケーションとして登場しました。日本語版は1989年から発売されており、日本国内でも17年に渡って利用されてきました。 最初はMacintosh専用でしたが、バージョン2以降はWindows版とMacintosh版のマルチプラットフォームとなり、FileMakerのファイルはMacintoshでもWindowsでも利用できます。 今日まで何度も繰り返されてきたバージョンアップにより、FileMakerには多くの機能が追加されてきました。しかしバージョンアップをしても、前のバージョンで作ったファイルが使えなくなることや大幅な修正が必要になることは一度もありません。旧バージョンのファイルを開いたときに「データを新しいバージョンで使えるようにするか?」という問いかけに答えるだけです。 最新バージョンであるFileMaker Pro 8では旧バージョンの各ファイルを直接バージョンアップすることができます。FileMakerは旧バージョンのファイルの名称を変え、そのままそれを残した上で新しいバージョンで使えるファイルを作ってくれるのです。 基本の操作方法は発売当時から大きくは変わっていません。データベースは長期間に渡ってデータを蓄積してこそ活用できるのですから、バージョンが異なる差を埋めるデータの継承性は大変重要なことだといえるでしょう。 |
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