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| プロセスのギャップを埋めるには | ||||||||||||||||||
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プロジェクト終盤に顕著化してしまった「プロセスのギャップ」がもたらした危機的な状況を解決することは、並大抵の努力ではどうすることもできない。 対処の方法は案件ごとにあらゆる知恵を総動員してケースバイケースのものにならざるを得ない。解決にはユーザ企業側も受注企業側も、例外なく大きな痛みを伴うことは間違いない。 「第5回:プロセスのギャップは取り返しの付かないタイミングで起こる」で紹介した例では、たとえ超過した仕様を絞ったとしても、その調整に余計な時間がかかるため、スケジュール遅延を解決することはまず不可能だ。そして遅延によって生じる追加費用をどちらが負担するかという厄介な事態にまで発展していくだろう。 こうならないために、プロセスのギャップを生じさせないよう、事前に対処しておくことが最も重要である。 |
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| プロジェクトマネジメントは誰の仕事か | ||||||||||||||||||
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プロセスのギャップを埋めるには、プロジェクトマネジメントをしっかり行うということに尽きる。しかし、それが簡単ではないことはいうまでない。ご存知のように、プロジェクトは毎回違う道筋を進んでいくものであり、想定外の事が起きるのがむしろ普通である。だからこそ状況を正確に把握し、それに適切な手を打っていけるマネジメント力が必要になるのだ。 それでは、プロジェクトマネジメントは誰の仕事なのだろうか。開発ベンダー側から優れたプロジェクトマネージャ(以下、PM)が参画したとしても、そもそもの視点がユーザ企業側とは異なる。また、開発ベンダー側からだけではユーザ企業内に対してのコントロールを行えないか、行えたとしても限界が存在してしまう。 やはり、プロジェクトマネジメントの中心となるのはユーザ企業であり、その中でも情報システム部門の位置付けは非常に重要である。 ユーザ企業のビジネス上の目的と、それを支える業務のあるべき姿をシステムの観点からユーザと調整の上で決定する。さらにそれを具現化するためには、必要な技術を持つ開発ベンダーに発注し、適切なプロジェクトマネジメントを行っていく必要がある。これらを実現できるのは、ユーザ企業の情報システム部門しかない。 「当事者意識を持った情報システム部門が、ユーザ企業側全体のプロジェクトに対する思いを集約し、いかに適切なマネジメントを行えるか」が、プロジェクトの成否を決定付ける最大の要因であると筆者は考える。 |
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| プロセスのギャップを埋める4つの施策 | ||||||||||||||||||
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プロセスのギャップを埋めるために、プロジェクトマネジメントをしっかりと行う必要がある点については前述の通りだ。 それでは、ユーザ企業における情報システム部門のPMが、プロジェクトの状況を正確に把握し、適切なマネジメントを行うためにはどうしたらよいだろうか。筆者は以下の4つの施策によって適切なマネジメントを実現している。
表1:プロセスのギャップを埋める4つの施策 では、それぞれの施策について詳しく解説する。 |
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